アコムはカードローンサービスを提供する消費者金融です。その一方で、アコムは多くの金融機関の保証会社になっています。
直接アコムを利用したことがなくても、アコムと提携する金融機関との間で返済トラブルが発生した場合、アコムが債権回収業務を代行するケースもあります。
アコムが保証会社になっている金融機関の例
もしアコムと提携する金融機関の返済を長期滞納しており、その連絡をアコムが代行している場合、電話を無視すると裁判に発展する可能性もあるのでご注意ください。
本ページでは、「アコムから電話がかかってくる理由」と「アコムからの電話を無視するリスク」について解説します。
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アコムから電話がかかってくる理由とは?無視NG!
アコムからの電話は、さまざまなケースでかかってくることがあります。例えば、本人確認や審査結果の連絡など。
また、アコムは様々な金融機関の保証会社として提携しています。そのため、直接アコムを利用していなくても、提携金融機関との返済トラブルが発生した場合、アコムから電話がかかってくることもあります。
具体的には、以下の理由でアコムから電話がかかってくることがあります。
- カードローン申込後の本人確認
- 審査完了後の契約内容の確認
- 利用限度額増額の案内
- アコム滞納発生時の支払催促
- 銀行系カードローン滞納時の支払い催促
1つずつ見てみましょう。
①:カードローン申込み後の本人確認
アコムのカードローンは原則、在籍確認なしで契約することができます。ただし、申込み後に、本人確認と申込内容の確認の電話がかかってくるケースもあるでしょう。
本人確認の連絡内容
- 申込者の氏名、生年月日、住所の確認
- 申込み理由や借入額の再確認
- 現在の収入状況に関する簡単な質問
申込み後の電話による本人確認は、不正申込みを防ぐ役割と、返済能力の有無を再確認する意図があるでしょう。
もし本人確認の電話に出ない(申込者と連絡が取れない)場合、審査プロセスに進まず、契約できなくなるのでご注意ください。
②:審査完了後の契約内容の確認
アコム申込み後、無事に審査を通過したことを電話で連絡するケースがあります。
審査結果のお知らせ電話は、口頭による契約内容の確認のために重要なプロセスとなるため、電話には必ず出るようにしましょう。
なお、この時の電話では、利用限度額、貸付金利(契約金利)、返済スケジュール(返済日・返済方法)など、契約に関する重要な情報が説明されます。
③:利用限度額増額の案内
アコムを契約で、返済が遅れることもなく定期的に利用されている場合、利用限度額の増額に関するご案内の電話がかかってくることがあります。
つまり、優良会員様は利用限度額を優遇するのでもっと利用してね、というご案内です。
※利用額が多いほど、アコム側は利息手数料による収益が増えるため。
あくまでも、“交渉できる可能性がある”というだけですが、少しでも利息手数料の支払いを抑えたいなら、このチャンスに貸付金利の見直しを交渉しない理由はないでしょう。
④:アコム滞納発生時の支払催促
アコムの支払方法は、「35日ごと払い」もしくは「毎月指定日払い」のいずれかを選択できます。
アコムの支払方法
- 35日ごと払い:最初の借入に翌日から35日目、もしくは前回の支払日から数えて35日目が支払日になります。
- 毎月指定日払い:口座振替により、毎月6日が支払日(引落日)になります。
もし、上記の支払期限を過ぎた場合、滞納扱いとなり、遅延損害金が発生、新規取引の停止、信用情報に滞納情報が記録されるなどのペナルティが発生します。
支払いを滞納中にもかかわらず、アコムからの支払催促の電話に出なかった、無視し続けた場合、職場や勤務先(バイト先含む)にまで支払催促の電話がかかってくる可能性もあるのでご注意ください。
≫ アコムの返済遅延リスク:滞納ペナルティやブラックリスト登録のタイミングについて
⑤:銀行系カードローン滞納時の支払い催促
アコムのカードローン、もしくはアコムが提供するACマスターカードを利用していない場合でも、銀行系カードローンを利用していると、アコムから電話がかかってくるケースがあります。
なぜなら、アコムは多くの金融機関のカードローンサービスの保証会社になっており、各金融機関は長期間にわたって返済が滞っている顧客の債権を保証会社であるアコムに譲渡するため。
例えば、以下の金融機関のカードローンはアコムが保証会社になっているのでご注意ください。
アコムが保証会社になっている金融機関の例
- 三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)
- セブン銀行カードローン
- auじぶんカードローン
- ソニー銀行カードローン
※上記の他にも、地方銀行やLINEポケットマネーを運営するLINE Creditもアコムと業務提携しています。
なお、滞納期間が2ヵ月以上続いた場合、ブラックリストに登録されるため、クレジットカードが使えなくなり、新規の借入もできない状態になっているはずです。
もし複数社からの借入があり、返済が滞っている、完済の目途が立たなくなっている場合、債務整理を検討した方が良い状況になっている可能性があります。
弁護士さん(もしくは司法書士さん)に相談して、今後の解決策を相談することをおすすめします。
アコムからの電話を無視するとどうなる?【滞納時のリスク】
アコムからの電話の理由によっては、電話に出ないと取り返しのつかない事態に発展する可能性もあるので注意が必要です。
特にアコムのカードローン、ACマスターカードを利用中の方、もしくは銀行系カードローンを利用中の方は、以下の滞納リスクにご注意ください。
- 遅延損害金が請求される
- アコムとの契約が強制解約される
- ブラックリストに登録される
- 残債務を一括請求される
- 裁判に発展する可能性あり
1つずつ見てみましょう。
①:遅延損害金が請求される
アコムから電話がかかってきた場合、何かしらの返済を滞納している可能性があります。それにもかかわらず、アコムからの電話を無視し続けた場合、遅延損害金が発生し、追加請求されます。
遅延損害金の計算方法
残債務×遅延損害金年率÷365日×滞納日数
たとえば、残債務30万円を60日間滞納した場合の遅延損害金は以下のとおり。
30万円×0.2÷365日×60日=9,863円
当初の返済額30万円に遅延損害金9,863円が加算され、合計で309,863円を返済しなければいけなくなります。遅延損害金は滞納期間が長くなるほど増えるため、至急お支払いすることをおすすめします。
②:アコムとの契約が強制解約される
滞納時にアコムからの支払い催促の電話を無視し続けると、アコムとの契約が強制解約される可能性があります。強制解約後は2度とアコムのサービスを利用することができなくなるのでご注意ください。
なお、強制解約の履歴は信用情報に記録されるため、現在契約中のクレジットカードなどの契約維持にも影響を与える可能性があります。
※アコムとは直接関係のないクレジットカードが強制解約される可能性もあります。
③:ブラックリストに登録される
アコムは以下の信用情報機関に加盟しており、顧客との契約内容、借入/返済状況などの情報を信用情報機関に提供・共有しています。
ブラックリストとは、信用情報機関が管理する私たちの信用情報に”異動”というマイナス情報が記録された状態のことです。
信用情報に異動が記録、つまり、ブラックリストに登録された場合、債務を完済してもその後5年間はクレジットカードが持てなくなり、金融機関が提供する一切のサービスを利用できなくなります。
つまり、アコム(カードローン、ACマスターカード)の支払いを滞納しているにもかかわらず、アコムからの電話に応じず、2ヵ月以上が経過した場合、ブラックリストに登録されてしまうのでご注意ください。
なお、アコムが保証会社となっている金融機関と返済トラブルが起きており、アコムへの債権譲渡が行われている場合、すでにブラックリストに登録されています。
※保証会社への債権譲渡は滞納2ヵ月以上で実行されるため。
④:残債務を一括請求される
アコムからの電話に応じなかった場合、たとえ支払いの滞納がない場合でも、残債務(現在アコムから借入している金額)の一括請求を求められることがあります。
具体的には、以下のケースにおいて、残債務を一括請求されることが会員規約に明記されています。
残債務を一括請求される例
- 住所、勤務先変更の届出をしなかった
- 月々の請求額を滞納し、その後の書面による催促を行ったにもかかわらず、支払いを行わなかった
- 当社との取引を継続することが不適切であると当社が判断した
引用:AC会員規約
なお、残債務の一括請求は「期限の利益の喪失」に基いて実行されます。
期限の利益の喪失とは、借主が契約上の義務(返済など)を履行しない場合に、アコムが契約を一方的に解除し、未来にわたって分割で支払われるはずだった残りの債務全額を一括で請求できる権利のことです。
⑤:裁判に発展する可能性あり
アコムからの支払催促の電話に応じず、その後も滞納し続けた場合、最終的には裁判に発展することは避けられないでしょう。
※このような状況になる前に、至急対処することをおすすめします。
裁判に発展するまでの流れ
- アコムからの支払催促
- 内容証明郵便の送付
- 裁判の申し立て
まず始めに、滞納額の支払いを促す督促状(ハガキ)、支払催促の電話が頻繁にかかってきます。これらの連絡を無視し続けると、アコムから内容証明郵便による一括請求の督促状が送付されます。
内容証明郵便に法的効力はありませんが、裁判時の証拠書類としての役割があります。つまり、この時点で裁判の準備が進んていることを覚悟した方が良いでしょう。
内容証明郵便による督促状の支払い指示にも応じなかった場合、権回収を目的とした裁判の申立てが行われ、正式な裁判手続きがはじまります。
マジで裁判になった場合、以下のリスクを負うことは避けられないでしょう。
裁判を起こされた場合のリスク
- 判決による支払命令
- 財産差押えの強制執行
- 信用情報の悪化
まず始めに、裁判所は債務者(あなた)に対して、債務の支払いを命じる判決を下します。この判決により、債務者は法的に支払いを強制されることになります。
ただし、それでも支払いに応じない(支払いできない)場合、裁判所命令による財産差押えが強制執行され(給与、銀行口座、不動産など)、債務の強制回収が行われます。
とはいえ、これだけでは済みません。。
裁判による債務不履行の記録は、信用情報機関に登録されます。これにより、今後、ローンやクレジットカードの利用、賃貸契約や銀行融資が断れる可能性があり、その後の生活に影響が生じる恐れがありでしょう。
このような状況になる前に、至急対処することをおすすめします。
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アコムからの電話に関するよくある質問
①:早朝や深夜に電話がかかってくることはある?
アコムは、貸金業法の定める取り立て行為の規制を遵守して営業を行う貸金業者です。
第二十一条 取立て行為の規制
正当な理由がないのに、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。
引用元:貸金業法
ただし、貸金業法が規制しているのは時間帯のみです。そのため、土日祝日の午前9時∼21時の時間帯であれば、アコムから電話がかかってくることもある、ということは覚えておきましょう。
②:勤務先に電話がかかってくることはある?
勤務先にもアコムから支払催促の電話がかかってくることがあります。
ただし、原則、契約者の携帯電話以外への連絡先(自宅や職場)への取り立て行為は、貸金業法によって禁止されています。
(取り立て行為の規制)
第二十一条 三正当な理由がないのに、債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所に電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所を訪問すること。
引用元:貸金業法
上記のとおり、“正当な理由がない”にもかかわらず、勤務先に支払催促の電話をかける行為は、違法行為にあたります。
ただし、正当な理由があれば、勤務先や実家などの住所宛に支払催促を行う行為が認められます。
具体的には、契約者の携帯電話に何度も連絡しているのに繋がらない状況が発生した場合、アコムは止むを得ず、勤務先や実家などに連絡する場合がある、ということ。
そのため、携帯電話にかかってくるアコムからの電話には出た方がいいでしょう。
③:アコムに心当たりがない場合は無視して大丈夫?
基本、アコムからの電話は無視厳禁です。
アコムのサービス(ACマスターカード、カードローン)を利用した覚えがない場合でも、電話に出て用件を確認した方が良いでしょう。
ちなみに、保証会社(アコム)から電話がかかってくる場合、金融機関から保証会社に債権譲渡が行われており、すでに2ヵ月以上の滞納が続いているでしょう。
このような長期滞納が継続している状況にもかからわず、保証会社(アコム)からの電話に応じない場合、最終的には裁判に発展する可能性があるのでご注意ください。
まとめ:アコムからの電話は無視せず即対応を!
アコムから電話がかかってくる理由は様々です。実際に電話に出て、どのような用件か確認しなければ、なぜアコムから電話がかかってきたのかわからないケースもあるでしょう。
とはいえ、基本的にアコムから電話がかかってくる理由は、以下のいずれかに該当することが予想されます。
アコムから電話がかかってくる理由
- カードローン申込後の本人確認
- 審査完了後の契約内容の確認
- 利用限度額増額の案内
- アコム滞納発生時の支払催促
- 銀行系カードローン滞納時の支払い催促
アコムは、消費者向けのカードローンサービスを展開している貸金業者です。その一方で、多くの金融機関と業務提携を行う保証会社でもあります。
そのため、直接アコムのサービスを利用していない場合でも、アコムが保証会社になっている金融機関のカードローンの返済を長期滞納した場合、アコムから電話がかかってくる(支払催促を代行する)ことがあります。
・ブラックリスト登録される
・残債務を一括請求される
・裁判を起こされる
このような状況に発展する前に、至急対処することをおすすめします。
なお、複数社からの借入があり、各業者への返済が滞っている、もしくは返済の目途が立たない、という状況に陥っている場合、債務整理を検討すべき状況にある可能性があります。
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