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「クレカ強制解約=ブラックリスト」ではない?その定義と誤解を解説

「クレカ強制解約=ブラックリスト」ではない?その定義と誤解を解説
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クレジットカード利用者の約2%が強制解約(更新不可を含む)を経験しているというデータが報告されています。

また、クレカ強制解約の主な原因は支払いの滞納であり、クレカ利用者の20%が過去に支払いの滞納をしたことがあるというデータがあります。

クレジットカード利用者の実態

  • 約2%の利用者が「強制解約」を経験
  • 約20%の利用者が「支払い滞納」を経験

クレカの滞納、さらに強制解約は、クレジットカード会社が加盟する信用情報機関(CICやJICC)などが管理する私たちの信用情報に記録され、カード会社や銀行などの金融機関と共有されています。

そのため、強制解約の履歴は信用情報に一定のダメージを与え、その後のカード審査や銀行ローンの審査などに影響します。

しかし、「クレカ強制解約=ブラックリスト」とは限らず、さらに信用情報を改善させることで、その後に再びクレジットカードを取得することも可能です。

本ページでは、2025年現在のクレジットカード会社の審査傾向や、他社カードの審査を通過するために知っておくべきポイントを解説します。

「クレカ強制解約=ブラックリスト」ではない、その理由とは

クレジットカードを強制解約されると、「自分はもうブラックリスト入りしたのかも…」と不安になる方も多いでしょう。しかし実際は、強制解約=即ブラックリスト入りというわけではありません。

まずは、「ブラックリスト」という言葉の定義を整理しておく必要があります。

ブラックリストとは、CIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(株式会社日本信用情報機構)などの信用情報機関が管理する私たちの信用情報に“異動”という金融事故歴が記録された状態のことを指します。

つまり、「信用情報に“異動”が記録=ブラックリスト」ということ。

異動が記録されるケースは主に次のとおりです。

信用情報に異動が記録される主なケース

  • 61日以上の支払い滞納が発生した
  • 保証会社による代位弁済が行われた
  • 任意整理・自己破産など債務整理手続きをした

上記のとおり、信用情報に異動が記録される条件に、クレジットカードの強制解約は含まれていません。

たとえば、滞納はしていなかったが「利用規約違反(現金化行為など)」で強制解約された場合、信用情報には契約終了情報”のみが記録され、異動情報は記録されません。

そのため、強制解約後でも再びクレジットカードを取得できる可能性は十分あります。

ただし、以下のケースはブラックリスト登録を伴うため、クレジットカードだけでなく、信用情報の審査が必要なすべての金融サービスを受けることができなくなります。

ブラックリストに登録されるケース

  • クレカ強制解約後も滞納が続き、61日以上未納状態になった
  • クレカ滞納中に保証会社が立て替えて代位弁済を行った

なお、ブラックリストに登録(信用情報に異動が記録)された情報は、未払い額を完済したタイミングから5年間保管されます。

つまり、この間はクレジットカードの入会審査やローン審査に通ることができない状態となります。再びクレジットカードを取得するためには、信用情報に記録された異動情報が消えるまで待つ必要があります。

クレカ強制解約後にカード審査に通過した人の共通点

2025年現在、実際に「強制解約後に他社カードの審査に通った」というケースも出てきています。

クレカ強制解約後にクレジットカード審査に通過した人には、以下のような共通点があります。

①:信用情報を開示して”異動”の有無を確認

クレジットカードの申し込み前に、CIC(信用情報機関)で自分の信用情報を開示し、異動情報(金融事故情報)が消えているかを確認している人が多いです。

  • 異動が残っている状態で申し込むと、ほぼ確実に審査落ちします。
  • さらに、短期間での連続申し込みは「申込ブラック」として見なされ、信用情報に悪影響を与える可能性も。

事前に信用情報を把握することで、無駄な申し込みを避け、信用を傷つけるリスクを軽減できます。

②:強制解約後にすぐ未払い残高をすべて完済している

強制解約の原因が支払いの遅延やリボ残高の場合、多くの人がすぐに滞納分・分割払いなどの残高を完済しています。

  • 滞納情報や強制解約履歴は一定期間記録されますが、完済済みかどうかで評価は大きく変わる傾向があります。
  • また、他社借入やキャッシング残高も同時に整理することで、より良い印象を与えられます。

ただし、滞納や強制解約の履歴は信用情報に記録されるため、一定期間はクレジットカード審査に通りにくい状態になることは避けられません。

強制解約後すぐに未払い残高を完済することは、あくまでも、信用情報の回復を早める効果が期待できるものであり、完全回復を意味するものではありません。

③:比較的審査が通りやすいカード会社を選んでいる

強制解約の履歴がある人の多くは、審査基準が柔軟なカード会社を選んでいる傾向があります。たとえば、以下のようなクレジットカードです。

審査が通りやすいクレジットカード

  • アコムACマスターカード
  • セディナカード
  • 楽天カード
  • ライフカード

ただし、強制解約されたカード会社とは別会社のクレジットカードを選んでください。

基本的に、一度解約されたカードは基本的に復活不可。「社内ブラック」扱いとして記録が残ります。たとえ信用情報がクリーンでも、同じ会社での再発行は非常に困難です。

他社クレジットカード審査に通らなかった時の代替案

どうしてもクレジットカードの審査に通らない…という場合は、デビットカードやプリペイド型カードで代用するのも現実的な選択です。

クレジットカードの代替案

  • デビットカード
    :銀行口座の残高内で使えるカードで、審査なし・即発行が可能です。

    :例)楽天銀行デビット/住信SBIネット銀行Visaデビット
  • チャージ型プロペイドカード
    :事前チャージするタイプのカードで、スマホアプリで即時発行・利用も可能です。

    :例)バンドルカード/Kyash/au PAYプリペイド

デビットカードやプリペイドカードは、信用情報機関(CICなど)に登録されないため、
「審査落ち履歴が増えるリスク」や「異動記録」などの心配がありません。

また、日々の決済履歴をしっかり管理しておくことで、将来の信用回復にもつながる実績として役立つメリットもあります。

まとめ:「クレカ強制解約=ブラックリスト」ではない|信用は積み直し可能

クレジットカードの強制解約は信用情報を傷つける致命的なペナルティですが、正しく状況を整理し信用を積み直すことで、再びクレジットカードを取得することは可能です。

実際、筆者は過去にクレジットカード2枚が強制解約になりましたが、現在はエポスプラチナカードを取得できています。

クレカ強制解約後に信用を積み直しする方法

  • CICなどで自分の信用情報を確認する
    → 異動が記録されているかどうかを把握し、戦略を立てる第一歩。
  • 公共料金やスマホ代など、日常の支払いを確実に行う
    → コツコツした支払いが“クレジットヒストリー”となり、信頼の土台に。
  • 審査が比較的やさしいカード会社で慎重に再挑戦する
    → アコムACカードやライフカードChなど、柔軟な審査基準のカードから。

「またカードを作りたい」と思った時が、信用を見直すチャンスです。焦らず、一歩ずつ積み重ねていきましょう。

ただし、もし現在、「多重債務で返済が間に合わない」「毎月の返済額が限界」と感じている場合は、無理に支払いを続けるよりも“立て直す”ための行動を選ぶことが大切です。

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