楽天カードの支払いができない時、支払い期限の前後で取るべき対策が異なりますが、適切に対応することで支払いを待ってもらう(支払方法を変更する)ことは可能です。
たとえば、支払日の前にはあとからリボ払い・分割払いに変更可能です。また、支払日が過ぎた場合は再振替や楽天カードに直接交渉という方法があります。
本ページでは「楽天カードの支払いを待ってもらう方法」とについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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本ページの執筆・監修者情報
クレジットカードの滞納に関する豊富な知識と経験を持つ専門アドバイザーです。自身の経験を基に、クレジットカード・ローン利用者が陥りがちな滞納リスクを的確に分析し、解決策を提供しています。
楽天カードの支払いを待ってもらう方法【電話交渉】
楽天カードの支払いができないという場合、毎月27日の支払日より前なのか、もしくは支払期限を過ぎているのかで対応は異なります。
以下のそれぞれのケースについて見てみましょう。
- 滞納前(支払期限前)の対策
- 滞納後(支払期限後)の対策
とはいえ、請求日に請求額全額の支払いが完了しなければ、利息手数料やその他のペナルティが発生するのでご注意ください。
①:滞納前(支払期限前)の対策
楽天カードの支払日は毎月27日です。
※27日が土日祝日の場合は翌営業日に繰り越しされます。
もし今月27日の支払日に請求額を支払えない(口座残高がない)ということが、24日までに分かっている場合、以下の方法で支払方法を変更することができます。
滞納前にできる対策
- 「あとからリボ払い」に変更する
- 「あとから分割払い」に変更する
※支払方法の変更期限は24日までです。
あとからリボ払い/分割払いを利用する一番のメリットは、信用情報に滞納履歴が記録されることを避けること。その他にも、カード利用停止を避けることができます。
信用情報に滞納履歴が記録されることで、今後の楽天カードとの契約や他社クレジットカード、その他ローン審査にマイナスの影響が生じます。
これらのデメリットを回避することができるのであれば、利息手数料の発生は止むを得ないでしょう。
②:滞納後(支払期限後)の対策
すでに24日の支払方法の変更期限を過ぎている、もしくは27日の支払日を過ぎてしまっている場合、以下の2つのいずれかの対策を至急行ってください。
滞納後にやるべき対策
- 再振替期間中に請求額を口座入金する
- 楽天カードの電話して支払期限を相談する
つまり、実質的に再振替期間中は支払いを待ってもらえるということ。再振替期間中は支払催促の電話はかかってくることはなく、カード利用停止にもなりません。
※遅延損害金は発生し翌月の請求額に加算されます。
楽天カードの再振替についての詳しい情報は、楽天カードの再振替でペナルティ発生!滞納1日でも信用情報は傷付く?のページをご参照ください。
もし「再振替期間中に請求額を入金できない」「支払いをもう少し待ってほしい」という場合は、楽天カードに直接電話(もしくはチャットサポートを利用)して、支払期限の延長を相談してみてください。
楽天カードコンタクトセンター
- 電話番号:0570-66-6910
- 営業時間:9:30~17:30
※チャットサポートでのお問い合わせも可能です。チャットサポートを開始する場合は、楽天e-NAVIへログインしてください。
今すぐ支払えない理由を正直にお話して、“いつまでに支払えそうか”を伝えることで、1~2週間くらいであれば支払いを待ってもらえる可能性があります。
※大切なことは、支払う意思を示すこと!
もし、1~2週間以上待って欲しい…という場合、分割払いやリボ払いへの変更を提案されるケースもあるので、オペレーターの指示に従って支払方法変更の手続きを行ってください。
楽天カードの支払いを待ってもらうデメリットとは?
楽天カードの支払いが遅れると、さまざまなデメリットが生じます。これらのデメリットは、将来的に金融機関との取引における信用にかかる問題となるので注意が必要です。
また、楽天カードの支払いを待ってもらえた場合も、デメリットが全くない訳ではない、ということにも注意すべきでしょう。
具体的には、以下のデメリットが発生します。
- 楽天カードが一時的に使えなくなる
- 遅延損害金が発生する
- 信用情報に滞納履歴が記録される
- 支払催促の電話がかかってくる
- 楽天カードが強制解約される
上記のデメリットは、滞納期間が長くなるほど徐々に深刻な問題となるため、できるだけ早い段階で支払いを清算させることをおすすめします。
①:楽天カードが一時的に使えなくなる
楽天カードの支払いが滞ると、一時的にカード利用制限の措置がかけられます。つまり、楽天カードが使えなくなるということ。
とはいえ、この段階でのカード利用制限は一時的な措置なので、滞納額を清算することで制限は解除され、元通り利用できるようになります。
つまり、滞納状態が続いている以上、カード利用制限の措置は解除されません。
ちなみに、楽天カードの利用停止措置が取られるのは、再振替期限後です。そのため、滞納が発生した場合は、支払月の翌月5~10日前後あたりでカード利用制限がかかるケースが多いでしょう。
※再振替期間中は通常通りカード利用可能です。
②:遅延損害金が発生する
楽天カードの支払いが遅れると、以下の利率による遅延損害金が発生します。
楽天カードの遅延損害金利率
- ショッピング利用:14.6%
- キャッシング利用:20.0%
【遅延損害金の計算式】
- 遅延損害金
=滞納額×利率÷365日×滞納日数
例えば、10万円のショッピング利用の請求額を15日間滞納した場合、600円の遅延損害金が追加請求されます。
※計算式)10万円×0.146×365日×15日=600円
上記のとおり、遅延損害金は滞納額および滞納日数が増えるほど、高額になる傾向があるため、長期滞納するほど返済負担が増すのでご注意ください。
なお、滞納中に生じた遅延損害金は、翌月の請求額に合算されて請求されます。
③:信用情報に滞納履歴が記録される
楽天カードは以下の信用情報機関に加盟しており、私たち会員との契約内容・利用/返済に関する情報を提供・共有しています。
楽天カードが加盟する信用情報機関
【信用情報機関が管理する情報】
- 氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先などの個人を特定する情報
- 契約の種類、契約日、貸付額などの契約内容に関する情報
- 利用残高、割賦残高などの返済状況に関する情報
ちなみに、再振替期間中に口座入金した場合や、楽天カードに直接電話して支払いを待ってもらっている場合でも、信用情報に滞納履歴が記録されるのでご注意ください。
つまり、楽天カードが支払いを待ってくれるのは止むを得ない処置であり、滞納状態が発生している以上、信用情報を傷付けることは避けられません。
また、もし滞納期間が2ヵ月を超えた場合、楽天カード利用が原因でブラックリストに登録されてしまうことにも注意すべきでしょう。
④:支払催促の電話がかかってくる
楽天カードの再振替期限が過ぎても支払いが完了せず、楽天カードに支払方法や支払時期の相談をしていない場合、支払催促の電話がかかってくるようになります。
とはいえ、楽天カードの支払催促の電話は、強制的に支払いを催促するような内容ではなく、“支払いが遅れている”という連絡と“いつまでにお支払いできそうか”の確認のための連絡です。
「○○日までにお支払いできるので、それまで待ってもらえますか?」
という感じで相談してみると、応じてもらえるはずです。大事なことは返済する意思があることを伝えること。
確かに。担当のオペレーターによって対応は違うかもしれません。
ただし、滞納しているこちら側に非があるのは明らかなので、怒られる覚悟で腹をくくる覚悟は必要かも。とはいえ、電話音声は録音されているのでオペレーターも脅迫的な口調で支払いを催促することはないでしょう。
ちなみに、楽天カードの支払催促の電話(0570069101)に応じない場合、1日に3~4回も電話がかかってくるようになり、携帯電話だけではなく職場にも電話がかかってくるようになります。
支払催促の電話を無視すると、ますます深刻な状況に陥りかねないため、無視せずに電話対応した方が良いでしょう。
⑤:楽天カードが強制解約される
楽天カードの長期滞納は、強制解約の原因になります。
強制解約とは?
楽天カード側が一方的に、会員との契約を解除すること。楽天カードの場合、強制解約されると2~5年は再入会できなくなります。
※強制解約の履歴は信用情報にも記録されるため、他社クレジットカード審査にもマイナスの影響を及ぼします。
なお、楽天カードが強制解約された場合、楽天e-NAVIに(エラーコード:2)が表示されます。
上記のエラーコード2は取消不可です。残念ですがカード裏面に記載の電話番号に問い合わせしても強制解約が取り消されることはありません。
楽天カードの支払いが困難な時の対処法
「再振替期間中に請求額を用意できない」
「いつ返済できるか目途が立たない」
という状況の場合、以下の対処法をご検討ください。
- 即日払いの短期バイトで稼ぐ
- 30日間利息無料のカードローンを利用する
- 債務整理を検討する【複数社から借入がある場合】
滞納を続けることはリスクでしかありません。少し無理をしてでも滞納は避ける(長期滞納は絶対避ける)べきです。
今できる対処法を1つずつチェックしてみましょう。
①:即日払いの短期バイトで稼ぐ
「バイトなんてしている余裕ない…」という人も多いと思いますが、借金は少し無視して頑張らなければ返済が難しいものです。
たとえば、会員登録なしで利用できるラコットなどのアプリを利用して、即日払い可能なバイトを見つけることができます。
とにかく、できることから始めてみましょう。
②:30日間利息無料のカードローンを利用する
カードローンは”他に方法がない場合の最終手段”です。
決して利用を推奨するものではありませんが、滞納により信用情報を傷付けるくらいなら、カードローンを利用して最悪の事態を避ける方が合理的でしょう。
ただし、カードローンを利用する場合は、30日間利息無料のキャンペーンを利用すること。例えば、以下のカードローンは新規利用で30日間利息無料で利用可能です。
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
ただし、カードローンは20歳以上で固定収入(アルバイト収入OK)がなければ借入審査に通らないのでご注意ください。
➂:債務整理を検討する【複数社から借入がある場合】
楽天カード以外のクレジットカード会社、もしくはカードローンを利用しており、「返済を滞納している」「返済の目途が立たない」という状況に陥っている場合、債務整理を検討すべき状況に陥っている可能性があります。
債務整理とは?
債権者と交渉して債務者の借金を減額したり、裁判によって借金そのものの返済義務を免責にすることができる法的な手続きのこと。つまり、借金問題の解決手段です。
債務整理は「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめていますので参考にしてみてください。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
手続き期間 | 3~6ヵ月 | 6ヵ月くらい | 6ヵ月くらい |
手続き費用 (依頼費の目安) | 5万円~ | 35万円~ | 30万円~ |
借金減額割合 | 利息分を減額可能 | 1/5~1/10に減額可能 | 免責(ゼロ)になる |
メリット | ・利息分を減額可能 ・財産の差押えはない ・官報に氏名, 住所が掲載されない | ・マイホームを残せる ※ローン返済し終えた車も財産差押え対象外 | ・借金がゼロになる |
デメリット | ・ブラックリスト登録 | ・保証人に返済義務が移る ・財産の一部が差押え対象 ・ブラックリスト登録 ・官報に氏名, 住所が掲載 | ・保証人に返済義務が移る ・全ての財産が差押え対象 ・ブラックリスト登録 ・官報に氏名, 住所が掲載 |
年間件数 (令和5年) | 200万人以上(推定値) | 9,367件 | 74,325件 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
※年間利用者数は令和5年司法統計年報概要のデータを引用しています。
つまり、“あなたの借金問題の解決方法は自己破産だけではない”ということは覚えておきましょう。
詳しくは、【2024年最新】借金問題の96%以上が任意整理で解決!その理由(ワケ)とは?のページをご参照ください。
まとめ:楽天カードは電話交渉次第で支払いを待ってもらえる可能性あり※ただし、デメリットあり
楽天カードの支払日は毎月27日です。
※27日が土日祝日の場合は翌営業日に繰り越しされます。
楽天カードの支払いが難しい時、以下の方法により支払いを一時的に待ってもらう(支払方法を変更してもう)ことができます。
滞納後にやるべき対策
- 再振替期間中に請求額を口座入金する
- 楽天カードの電話して支払い期限を相談する
ただし、支払いを待ってもらえたとしても、滞納状態が発生している場合は、さまざまなデメリットが発生するため、根本的な解決策にはなりません。
ちなみに、再振替期間中に口座入金した場合でも、数日間滞納状態であったことに変わりないため、遅延損害金や信用情報に滞納履歴が記録されるなどのペナルティは避けられないでしょう。
また、滞納期間が長期化すれば、クレジットカードの会員資格が取消しされる可能性もあるのでご注意ください。
※滞納額を完済してもカード利用停止が解除されず、そのまま強制解約されるケースもあります。