ACマスターカードを延滞した場合、お支払約束日を登録して返済する、もしくはATM払い・銀行振込・インタネットバンクで返済する必要があります。
※ACマスターカードは再振替を行っていません。
もし延滞を続けた場合、年率20%の遅延損害金の追加請求、ブラックリスト登録、最終的には裁判に発展する可能性があるでしょう。
このような状況になる前に、至急対処することをおすすめします。
本ページでは「ACマスターカードの延滞ペナルティ」について詳しく解説します。
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本ページの執筆・監修者情報
クレジットカードの滞納に関する豊富な知識と経験を持つ専門アドバイザーです。自身の経験を基に、クレジットカード・ローン利用者が陥りがちな滞納リスクを的確に分析し、解決策を提供しています。
ACマスターカードは延滞に厳しい(発行元はアコム)
ACマスターカードは、アコム株式会社が提供するクレジットカードです。
主な特徴は以下をご参照ください。
提供会社 | アコム株式会社 |
---|---|
年会費 | なし |
国際ブランド | Mastercard |
利用限度額 | 10万円~300万円 |
支払日 | ・毎月6日(口座振替を設定している場合) ・35日ごと(前回支払日の翌日から35日以内) |
返済方法 | リボ払いのみ(年率10.0%~14.6%) |
ぶっちゃけ、ACマスターカードはおすすめできるクレジットカードではありません。
ただし、「海外キャッシング手数料を実質ゼロにできる」という特徴があるため、海外旅行時に持って行くべきクレジットカードとして人気があります。
ACマスターカードの延滞時ペナルティとは?
ACマスターカードはアコム株式会社が発行するクレジットカードです。延滞が発生した場合、アコムからの支払催促・取立てが始まるのでご注意ください。
ACマスターカードを延滞した場合、以下のペナルティが発生します。
- カード利用停止
- 遅延損害金が発生
- 信用情報に延滞履歴が記録
- ACマスターカードの強制解約
- ブラックリストに登録
- 未返済債務の一括請求
- 裁判(財産差押え)
1つずつ見てみましょう。
①:カード利用停止
ACマスターカードの支払いを延滞した場合、翌日からカード利用停止となります。
※支払日が土日・祝の場合の翌営業日の翌日以降にカードが使えなくなります。
この段階でのペナルティは一時的な利用制限のため、滞納額(+遅延損害金)の返済をすればACマスターカードが再び利用できるようになります。
ただし、カード利用停止の制限が解除(利用可能枠が復活)するまでに、滞納額の支払い完了後3~5営業日の時間がかかります。
②:遅延損害金が発生
ACマスターカードはリボ払い専用カードのため、利用残高に応じて年率14.6%のリボ払い手数料が発生します。
ただし、延滞した場合は年率20.0%の遅延損害金が追加請求されます。
以下の表に、延滞額と延滞日数に応じて発生する遅延損害金をミュレーションした結果をまとめていますのでご参照ください。
延滞額 | 延滞日数 | ||||
5日 | 10日 | 20日 | 30日 | 60日 | |
5万円 | 137円 | 274円 | 548円 | 822円 | 1,644円 |
10万円 | 274円 | 548円 | 1,096円 | 1,644円 | 3,288円 |
15万円 | 411円 | 822円 | 1,644円 | 2,466円 | 4,932円 |
20万円 | 548円 | 1,096円 | 2,192円 | 3,288円 | 6,575円 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールします。
③:信用情報に延滞履歴が記録
ACマスターカードを提供するアコム株式会社は、以下の信用情報機関に加盟しています。
つまり、ACマスターカードの延滞履歴は信用情報に記録され、同機関に加盟する他のカード会社や金融機関と情報共有されています。
そのため、信用情報に延滞履歴が記録されると、他社のクレジットカード審査や銀行融資(借入)審査にマイナスの影響が生じます。
④:ACマスターカードの強制解約
ACマスターカードの延滞が1ヵ月以上続いた場合、強制的にクレジットカードの契約を解約されるリスクがあります。つまり、強制解約です。
※延滞翌日~1ヶ月以内で強制解約されるケースもあります。
ちなみに、強制解約される原因は長期延滞だけではありません。以下の理由で突如強制解約されることもあるのでご注意ください。
ACマスターカードが強制解約される例
- 申込情報(個人情報)の嘘がバレた
- 転売・現金化を目的としたカード利用の疑い
- 会員との連絡が取れない(着信拒否・住所不定)
- 他社クレジットカードでトラブルが発生(途上与信で発覚)
ちなみに、ACマスターカードが強制解約された場合、すでに持っている他社のクレジットカードまでも連鎖的に強制解約される可能性があるのでご注意ください。
⑤:ブラックリストに登録
ACマスターカードの延滞期間が2ヵ月以上経過した場合、信用情報に”異動”というマイナス情報が記録されます。つまり、ブラックリストに登録されるということ。
ブラックリストは延滞や強制解約よりも重たいペナルティです。ブラックリスト登録期間中はあらゆる金融サービスを一切受けることができなくなるのでご注意ください。
※ブラックリスト登録解除後も審査に不利な状況が続く可能性があります。
ちなみに、ブラックリスト登録の基準は各信用情報機関によって以下のように定められています。
ブラックリスト登録の基準
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
→ 61日以上もしくは3ヵ月の延滞が発生した場合 - 株式会社日本信用情報機構
→ 3ヵ月以上の延滞が発生した場合
なお、代位弁済や債権譲渡、さらに債務整理を行った際にもブラックリストに登録されます。つまり、長期延滞はこれらと同等の金融事故として取り扱われています。
⑥:未返済債務の一括請求
ACマスターカードが強制解約された後、未返済債務を一括請求される可能性があります。
第12条(期限の利益の喪失)
1.(2) ショッピング等の利用代金について支払期日に弁済金の支払を遅滞し、当社から20日以上の相当な期間を定めてその支払を書面で催告されたにもかかわらず、その期間内に支払わなかったとき。
引用:AC会員規約
ACマスターカードが強制解約されると会員資格を失うため、AC会員規約にある通り、期限の利益が喪失され、未返済残高の一括請求が行われます。
なお、未返済残高の一括請求が行われる際、内容証明郵便による督促状が届きます。
内容証明郵便とは?
債権者(アコム)が債務者(あなた)に対して支払い請求の督促状を送った、そして債務者はその督促状を受取った事実を公的に証明する郵便のこと。
※内容証明郵便は裁判時に有効な証拠となります。
一括請求の督促状には「○○日までにお支払いいただけない場合は法的措置をとる」という趣旨の内容が記載されています。つまり“裁判”ということ。
至急、督促状に記載された期限内に請求額をお支払いすることをおすすめします。
⑦:裁判(財産差押え)
実際に裁判になるのは、滞納発生から半年後以降~5年以内です。
たとえば、時効期限(5年)が過ぎるギリギリになって裁判所から訴状が届くケースもあるようなので、“いつ裁判にはるかは債権者次第”でしょう。
マジで裁判になった場合、裁判所から「支払催促状」もしくは「訴状」が届きます。どちらの書類が届くかによって、以下のように対応しなければいけません。
- 「支払い催促状」が届いた場合
→ 2週間以内に異議申し立てを行う - 「訴状」が届いた場合
→ 弁護士を介して回答書で返答する
財産差押えの強制執行には法的効力があるため、止めることができません。
ちなみに、財産差押えが強制執行された場合、まず始めに銀行口座と勤務先からの給与・賞与が差し押さえられます。
この時、裁判所から勤務先に「債権差押え命令の決定書」が送られることにも注意しておいた方が良いでしょう。
※会社に借金があって裁判沙汰になっていることがバレます。
その他、裁判所の執行官が自宅に訪問し、財産となる所有物をチェックするため、家族や同居人にも裁判沙汰になっていることが知られてしまうでしょう。
このような事態に発展する前(内容証明郵便による督促状が届く前)に、全額返済する、もしくは弁護士に相談して債務整理を検討することをおすすめします。
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ACマスターカード延滞後の利用停止はいつ復活する?
ACマスターカードの支払いを延滞した場合、翌日からカード利用停止のペナルティが発生します。
通常、延滞中の請求額の返済することで3~5営業日以内にカード利用停止は解除・復活します。
※土日・祝日を挟む場合は復活までに1週間ほどかかることもあります。
もし返済後1週間以上経過しているにもかかわらず、カード利用停止が解除され倍場合、ACマスターカードが強制解約されている可能性があります。
※強制解約になったクレジットカードは2度と利用することができません。
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ACマスターカード延滞後の返済方法【再振替なし】
ACマスターカードはお支払い方法に口座振替を設定している場合でも、延滞後に再振替(再引落)は行われません。
延滞が発生した場合は以下のいずれかの方法でご返済ください。
- 指定口座に振り込む
- アコムATMで返済する
- 提携ATMで返済する
- インターネットバンクで返済する
それぞれの返済方法を確認しておきましょう。
①:指定口座に振り込む
ACマスターカードは再振替を行っていません。そのため、延滞後に引落口座に入金しても自動振り込みされないのでご注意ください。
延滞後に指定口座へお振込みする場合は、アコムの会員ページのメニューにある「振込みで返す」より振込専用の指定口座をご確認ください。
※指定口座はお客様毎に異なるため、ご自身で確認する必要があります。
②:アコムATMで返済する
アコム店舗もしくはアコム専用ATMがお近くにある場合は、手数料無料で直接ご返済することができます。
③:提携ATMで返済する
アコムと提携しているコンビニ・銀行ATMからご返済することができます。ただし、提携ATMからご返済する場合は支払手数料が発生するのでご注意ください。
アコム提携ATMの支払手数料
- 1万円以下の返済:110円
- 1万円を超える返済:220円
ACマスターカードのご返済に対応しているATMは、以下のページで検索できます。
④:インターネットバンクで返済する
インタネット返済は手数料無料で365日24時間返済可能です。ただし、事前に銀行口座のインターネットバンクを開設しておく必要があります。
インターネットバンクの利用方法
① アコム会員サイトにログイン
② インターネットバンキングで支払うを選択
③ ご利用中の金融機関サイトへ移動
④ 決済口座を選択してお支払いを行う
※事前に銀行口座のインターネットバンクを開設しておく必要があります。
一度決済口座を登録しておけば、次回から簡単にインターネットバンクでお支払いが可能です。
今すぐ延滞を解消できない時の対処法
「金欠で返済する余裕がない…」
「次の給料日まで待って欲しい…」
などの理由で今すぐ返済できない場合は、以下の方法で対処してください。
- 「お支払約束日」を登録して返済日を延期する
- アコム総合カードローンデスクに電話する
- その他にも借金がある場合は債務整理を考える
1つずつ見てみましょう。
①:「お支払約束日」を登録して返済日を延期する
ACマスターカードの延滞が発生した場合、アコムの会員ページに「次回のお支払い期日に関するお知らせです」というお知らせが届きます。
上記のページから現在延滞中の請求額のお支払約束日を登録することができます。つまり、一時的に返済を延期することができます。
もし会員ページからお支払約束日の設定ができない場合は、アコム総合カードローンデスクにお問い合わせください。
※ACマスタカードの発行元はアコム株式会社です。
②:アコム総合カードローンデスクに電話する
「お支払約束日が設定できない」もしくは「返済できる目途がない」という場合は、アコム総合カードローンデスクに相談してみましょう。
直接相談することで「返済額の分割払い」や「支払期限の猶予」、もしくは「元本据置の利息払い」などの対応をしてもらえる可能性があります。
アコム総合カードローンデスク
- 電話番号:0120-629-215
(営業時間 9:00-18:00, 平日のみ)
ACマスターカードの強制解約の履歴は、信用情報に5年間残ります。
この間、新規クレジットカード審査やその他金融機関のサービスを利用できなくなる可能性があるのでご注意ください。
③:その他にも借金がある場合は債務整理を考える
ACマスターカード以外にも滞納中のクレジットカードやカードローンを契約している場合、もしくは借入総額が100万円を超えている場合、債務整理を検討した方が良い状況かもしれません。
債務整理はあなたの借金を減額もしくは免責(ゼロ)にすることができる手続きです。
ただし、メリットだけではなくデメリットもあります。
以下の表をご確認ください。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
手続き期間 | 3~6ヵ月 | 6ヵ月くらい | 6ヵ月くらい |
手続き費用 (依頼費の目安) | 5万円~ | 35万円~ | 30万円~ |
借金減額割合 | 利息分を減額可能 | 1/5~1/10に減額可能 | 免責(ゼロ)になる |
メリット | ・利息分を減額可能 ・財産の差押えはない ・官報に氏名, 住所が掲載されない | ・マイホームを残せる ※ローン返済し終えた車も財産差押え対象外 | ・借金がゼロになる |
デメリット | ・ブラックリスト登録 | ・保証人に返済義務が移る ・財産の一部が差押え対象 ・ブラックリスト登録 ・官報に氏名, 住所が掲載 | ・保証人に返済義務が移る ・全ての財産が差押え対象 ・ブラックリスト登録 ・官報に氏名, 住所が掲載 |
年間件数 (令和5年) | 200万人以上(推定値) | 9,367件 | 74,325件 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
※年間利用者数は令和5年司法統計年報概要のデータを引用しています。
詳しくは、以下をご参照ください。
任意整理とは、あなたの代理人(司法書士や弁護士)が債権者(クレジットカード会社や消費者金融など)に直接交渉・和解することで、借金を減額し、無理のない返済条件を取り決めする手続きです。
任意整理を考えた方が良い人の特徴
✓借金を返済できる目途がたたない…
✓毎月の支払いの滞納が続いている…
✓支払い催促の電話におびえている…
「毎月の返済を滞納している人」「返済を続ける目途がない人」は任意整理によって借金を減額できる可能性があります。
- 借金の支払い催促・取立てを止めることができる
- 借金を減額し、月々の返済負担を軽くすることができる
- 裁判にならないため財産差押えや給料・賞与の差し押さえがない
- 借入先が多くなるほど手続き費用がかかる
- 借金が免責されるわけではない※減額されるだけ
- ブラックリストに登録される
※滞納が2ヶ月以上続いている人はすでにブラックリストに登録されています。
任意整理は弁護士(もしくは司法書士)に代理人になってもらい、債権者(カード会社や消費者金融業者)と交渉してもらう必要があります。
弁護士に相談する前に“どれくらい借金が減額できるのか”を知っておいた方が良いでしょう。
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まとめ:ACマスターカードの延滞に厳しい!
ACマスターカードの支払日は、口座振替を登録している方は毎月6日、未登録の方は前回支払日の翌日から35日以内です。
もし延滞が発生した場合、以下のペナルティが発生します。
ACマスターカードの延滞ペナルティ
- カード利用停止
- 遅延損害金が発生
- 信用情報に延滞履歴が記録
- ACマスターカードの強制解約
- 未払い債務の一括請求
- 裁判(財産差押え)
もし「今すぐ返済できない」という場合は、アコム総合カードローンデスクに電話して、返済方法につて相談してください。
分割払いや返済期限の猶予、元本据置の分割払いなどの対応をしてもらえるはずです。
一般的に、クレジットカードやカードローンの返済額が200万円以上を超えている場合、ご自身での返済は非常に困難(債務整理をした方がいい)可能性があります。
とはいえ、債務整理にはデメリットも伴うため、慎重に判断すべきです。そのため、まずは弁護士に相談してみることをおすすめします。
詳しくは、【2024年最新】借金問題の96%以上が任意整理で解決!その理由(ワケ)とは?のページをご参照ください。