カードローンなどの使用用途が自由なお金を貸金業者(消費者金融など)から借りる場合、「年収の3分の1までしか借入することができない」ことが金融庁の定める賃貸業法によってきめられています。
これが『裁量規制』と呼ばれるものです。
ちなみに、複数社から借入をする場合においても“借入総額が年収の3分の1まで”と定められています。
要するに、借り過ぎ注意!ってことですね。
しかし、この裁量規制が適用されないカードローンがあります。それが銀行が貸付している『銀行カードローン』です。
私がとある銀行に融資の相談に行ったとき、“年率14%で200万円枠のカードローン”をすすめられました。その時の私の収入はゼロ、というかマイナスな状況にも関わらず…。
- 収入ゼロなのに年率14%で200万円のカードローンをすすめられた体験談
- 1,000万人以上の日本人が消費者金に50万円以上の借金をしている
今って「ネット審査で即日融資」みたいな銀行カードローンが増えてますよね。
しかも、好感度が高い芸能人がCMしたりしているので、みんな気軽に利用しがちかもしれません。
ただし、銀行カードローンに限った話ではないですね。アイフルやアコムなどの消費者金融もそこら中にATMが置かれていますもんね。これって普通にヤバいと思う。。
消費者金融のカードローンは金利18%ですよ!?
消費者金融を利用した返済例
年率18%で50万円を借入して36回払い(3年)で返済した場合、返済総額は約64万円になります。
利息手数料だけで14万円
そもそもお金に困っている状況でお金を借りているはずなのに、返す時はめちゃめちゃ利息手数料を支払わなくちゃいけなくなります。
そんな余裕ないですよ…。
目次
収入ゼロなのに年率14%で200万円のカードローンをすすめられた体験談
私がカフェ事業で資金繰りに困窮していた頃、赤字経営ながらいろいろな銀行を回って融資をいただけないか銀行回りをしていた時のお話です。
相談に伺(うかが)ったとある銀行の融資担当者の方に、
と提案してくださった銀行員がいました。
当時は恥ずかしながら裁量規制という言葉も知らなかったし、さらに経営状況は赤字続きで収入がまったくない状況。「資金調達できるのであれば…」としがみ付く思いでした。
融資係の窓口で相談して、カードローンでいくらまでの借入が可能かをその場で審査してもらった結果、
という結果を報告されました。
その時すでに借入していた公庫の年率が1.2%、そ保険のために作っていた他銀行のカードローンの年率が9%だったため、14%の年率にビビッてしまい契約することはなかったんですが。。
銀行カードローンは裁量規制が適用されません。。
つまり、各銀行の審査基準によりますが、年収に関係なくカードローンを組むことができるということです。
※返済能力以上の額の借金をしてしまうリスクがあります。
今になって考えると、この銀行員さんってまじで悪質ですよ!?
「現状で収入がない」という人に対して年率14%のカードローンを200万円の枠ですすめることがどれだけ悪質なことか…。
銀行員なら数十万円のカードローンの返済にさえ苦しむ人が多いことを知っているはずなのに、数十万円どころか、200万円のカードローンですよ!? しかも年率14%って。
ノルマがあるか知りませんが、不親切を通り越して悪質極まりないと思います。
もし借入していたら…
年率14%で200万円を借入して、60回払い(5年)で返済した場合、返済総額は2,792,160円になります。
利息手数料だけで792,160円!!
いくら経営が苦しいとはいえ、年率14%で200万円貸出そうとするなんて…。あやうくカモにされるとこでした…。
そもそも収入ゼロなのに、200万円ものカードローンを組めること自体がヤバい。
銀行だからといって安心とは限りません!! だからといって、消費者金融の方が良いというわけではありませんのでご注意を。
※そもそもカードローンは利用してはいけない借金です。
ちなにみに、その後相談に行った他の銀行で、事業融資の運転資金として年率2.0%で200万円の借入をすることができました。。
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1,000万人以上の日本人が消費者金融に50万円以上の借金をしている
衝撃的な統計データをご紹介します。
以下にご紹介するデータは、JICC:指定信用情報機関 株式会社日本信用情報機関が調査した消費者金融利用者情報です。
貸金業法対象情報①登録者数とは、消費者金融の利用者数のことです。
つまり、現在借金のローン残高が確認されている利用者数は1,092.2万人、さらに一契約あたりのローン残高は51.3万円という衝撃的なデータが報告されています。
※これはアンケート調査ではなく、公的機関が報告している根拠あるデータです。
1,000万人以上が50万円以上の借金をしている
ちなみに、このデータは住宅ローンやマイカーローン、奨学金などの情報は含んでいません。あくまで消費者金融(アイフルやアコム)などから借入をしている人数の統計データです。
ちなみに、1,000万人を日本の15歳~64歳の人口数と比較すると、7.5人に1人の割合に換算されます。
※総務省統計局のデータを参照。
7.5人に1人が消費者金融を利用している。

もっとわかりやすくすると、中学や高校の1学級(40名クラス)の中の5人以上の同級生が消費者金融を利用している割合になります。
むしろ、住宅ローンとか自動車ローン、奨学金などを含めると、借金していない割合の方が少なくなりますね…。
まさに、貧困化が社会問題となっている現状がうかがえます。。
消費者金融と銀行カードローンの違い
chat face=”イラスト女性08.jpg” name=”” align=”left” border=”none” bg=”red” style=”maru”]消費者金融って闇金って呼ばれるやつのこと?? カードローンとも聞くけど、銀行が発行するカードローンじゃないから危険ってこと??[/chat]
よくわかっていない人も多いかも。
最近の若者は、消費者金融とは知らずにアイフルなどを利用している人もいるらしいです。
「消費者金融」って聞くとなんかヤバそうだけど、アイフルって聞くと「芸能人がCMしてるし大丈夫」って思っちゃうらしいですね。
消費者金融と闇金の違い
- 消費者金融:貸金業法という法律を遵守した金融業者のことで、みなさんご存知のアイフルやアコムはこれにあたります。
- 闇金:違法な金利で金貸し業を行い、違法な取り立てを行う業者です。
“合法”か”違法”かの違いです。
つまり、これだけ聞くと、「消費者金融は合法なら安心じゃん!?」って思う人がいるかもしれませんが、全然安心じゃありませんからね。
- 消費者金融は無担保・無保証人で即日融資が可能。
- 消費者金融は上限金利が18%であり、銀行カードローン(上限金利14.5%程度)よりも高い。
- 消費者金融は総量規制により借入限度額が年収の3分の1までと法律で制限されている(銀行カード論は総量規制適用外)。
18%ってマジでヤバいですよ。リボ払いの15%以上ですからね。
ただし、借入できる限度額が年収によって制限される裁量規制が法律により定まっており、これが銀行カードローンとの大きな違いになっています。
以下が消費者金融と銀行カードローンの違いです。
消費者金融 カードローン |
銀行カードローン | |
借入審査 | 審査がほぼない (無担保・無保証人でOK) |
審査あり |
上限金利 | 18% | 14.5% |
借入限度額 | 年収の3分の1まで | なし (銀行の判断次第) |
つまり、各銀行の審査基準にもよると思いますが、裁量規制適用外ということは、年収に関係なくカードローンを組むことができるため、返済能力のない人にまで高金利で高額の借金をさせてしまう可能性があります。
消費者金融であろうと銀行からであろうと「カードローン」と名前の付く借金はしない方がいい。
私も含めて、カードローンを利用した人で返済に苦しまずに完済する人なんていませんからね。
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まとめ:カードローンは利用しちゃだめ!!
ちょっと、最後にこれ見てくださいよ。
こんな可愛いCMなのに、これ“消費者金融のCM”ですからね!!
こんなのがYouTube広告で流れているんですよ。しかも若者が食いつきそうな今風女子をイメージして親近感持たせて、アイフルの利用をすすめてるじゃありませんか!!
コロナ時代の不景気に年率18%で借金したら、もう地獄行き決定です。
マジでさ、消費者金融とか銀行カードローンとか利用しちゃだめ。どうしてもお金が必要なら親から借りたほうがいい。
リボ払いとカードローンで約200万円の借金をつくってしまい、保険料滞納、住民税滞納、家賃滞納で強制退去寸前、あわやホームレスに落ちそうになった私からのアドバイスです。
カードローンと呼ばれるものには手を出さないで。