最近はスマホでも4Kの動画モードが当たり前になっているため、「動画編集するなら4Kに対応するハイスペックのPCが必要になるのかな」と思っている人も多いはず。
本記事では、これから動画編集を始めようかな?? 4K動画って編集できるのかな??って思っている人の悩みを解決します。
- 【HP spectre x360 13】で動画編集してみた感想
- ノートPCでも4K動画をサクサク編集する方法
結論から言うと『プロキシを作成』することで4K動画素材をサクサク編集することができます
プロキシってなに!?って思った人でも大丈夫です!まったく難しいことをする必要なくサクサク編集できる方法です。
※プロキシについても詳しく解説しています。

目次
【HP spectre x360 13】で動画編集してみた感想
超ハイスペックPCであれば「4Kの動画編集できるかな??」なんて心配する必要はありませんが、実際予算も限られているしパソコン選びにはいくつかの条件の中で、”折り合い”をつけないといけません。
そんな中で私が『HP spectre x360 13』を選んだ理由は以下の条件を満たすPCだったからです。
ノートPCに求める条件
- 重さ:1kg前後のノートPC
- 予算:20万円(税込)以下
- 動画編集可能なスペック
→ corei7以上、16GB以上 - OS:windows
- お洒落なデザイン
正直にいうと、デザイン重視です。(笑)
私の場合、購入時点では4K動画の編集をする予定はありませんでした。
と言うのも、YouTubeの画質選択でもフルHDで十分だし、まだ4Kの動画の重要性は高くないと思っていたからです。
4Kの必要性を感じていませんでしたが、動画撮影用に購入したGoProカメラが4K対応なので、せっかくだし高画質で撮りたいよね!?って思ってしまいました。
だって、旅先では一度キリの撮影になるので、できることなら高画質のデータを残しておきたくなりますよね。
※私が購入した時5万円くらいだったのに値段下がってる…
ちなみに、「4Kサイズの動画編集はノートPCスペックだと厳しいらしい…」という情報はいろんな口込みやYouTubeのレビュー動画を見て把握していました。
こんな感じ↓
上の動画では撮影した動画をプレデューしているだけですが、それだけでもカクカクしていますよね。。
プレビューだけでこんな状況なので「4K動画にエフェクト入れて編集するのは無理でしょ…」って思います。
実際に、自分でも『HP spectre x360 13』で4K動画を編集できるか試してみましたが、そのままの状態では編集はほぼ不可能です(PCが固まって編集どころじゃありません)。
念のため、私が実践したPC環境は以下の通りです。
PC:HP spectre x360 13
スペック:corei7, 16GB
編集ソフト:Premiere Pro
※他のPC環境でも同様に上手くいくは確認していません。
動画編集ソフトはAdobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)を利用している方がほとんどだと思いますので、是非参考にしていただければと思います。
ちなみに、これから動画編集を始めようと思っている人、もしくは月額制でプレミアプロを利用している人は、『Adobeマスター講座』を利用することをおススメします!!

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ノートPCで4Kサイズの動画編集をする方法
結論から言うと、Adobe Premiere Proの環境設定を変えて、編集前にちょっと下準備するだけです。
4K動画をサクサク編集する方法
- 多くのメモリをPremiere Proに割り当てる。
- 4K素材のプロキシを作成する。
これによって信じられないくらいサクサクと4K動画の編集をすることができるようになります。
大袈裟ではなく、ストレスフリーで動画編集できます。
最近だと、動画編集できるかどうかでノートPCのスペックの比較をするケースが多いため、この方法を言っちゃうと「どのPCでも大丈夫じゃん!?」という結論になってしまうからなのでしょうか…。
愚痴はこれくらいにして。。
具体的なやり方について解説してみますね。
4K動画を編集する方法①
メモリをPremiere Proに割り当てる
PCに搭載されているメモリのうち、どれだけをPremiere Proに割り当てるかを調整することで、動画編集環境を少し改善させることができます。
では、早速みていきましょう。
Premiere Proを立ち上げて、「編集」→ 「環境設定」→「メモリ」を開いてください。
そうすると、以下の様な環境設定画面が開かれます。
ここの赤枠で囲んだ部分を見てください。
画面が見にくいので拡大しますね。
すると、
- 搭載されているRAM:16GB
- 他アプリケーション用に確保するRAM:3GB
という表示が確認できると思います。
「他アプリケーション用に確保するRAM」はデフォルトだと6GBになっていると思いますが、設定可能な最小値の3GBに変更しましょう。
私の【HP spetre x360 13】のメモリ数は16GBなので、16GBのうち3GBを他アプリケーションに確保し、残りの13GBをPremiere Proに使いますよ、ということです。
これにより、少しだけスムーズに動画編集をすることができます。
※ただし、動画編集中はできるだけ他のアプリケーションは終了しておきましょう。
4K動画を編集する方法②
4K動画素材のプロキシを作成する
4K動画をサクサク編集するために最も効果的な方法が「プロキシを作成する」ことです。
というか、4K動画やRAWファイルはそもそも重たいし、さらにエフェクトを入れると、ハイスペックPCを使用していても動画編集作業に支障がでてくると思います。
※固まったりソフトが落ちたり…
プロキシとは、ファイル品質を損なわずに編集&プレデューするために作られた圧縮ファイル(編集用の素材)のことです。
圧縮ファイルは、プロキシファイルで作成したシーケンスを書き出しても、元素材の品質は維持されるため出来上がった動画の画質が落ちるということはありません。
4K動画でなくても編集すれば自然とファイル容量が重たくなるので、編集作業に影響が出てくることがあるかもしれません。
そうした問題を防ぐためにも4K動画に限らず、プロキシを作成してから編集作業を始めることをおススメします。
では、Premiere Proの画面を見ながら解説していきます。
Premiere Proを立ち上げて、「編集」→「環境設定」→「メディア」を開いてください。
すると以下のような環境設定画面が開かれます。

メディアの項目にある「プロキシを有効かする」にチェックをしてOKをクリックして保存しておきましょう(デフォルトだとチェックされていないはず)。
次に、プロジェクトに読み込んだファイルを「右クリック」→「プロキシ」→「プロキシを作成」をクリックします。

すると、以下のような表示がでてきますね。

デフォルトのままでOKだと思いますが、「プレセット」が「Low Resolution Proxy」になっていることを確認してOKをクリックします。
すると、メディアエンコーダーが立ち上がり、自動で指定したファイルのプロキシの作成が始まります。


あとは、すべてのファイルのプロキシが作成されるのを待つだけです。
プロキシ作成済みのファイルには緑のチェックマークが付きます。
なお、このプロキシの作成はファイル数(容量)にもよりますが、数時間はかかると思います。
そのため、とりあえず動画を撮影したら寝る前にすべてのファイルのプロキシを作成しておいて翌日に編集する、という流れが良いかもしれません。
なお、プロキシが作成できても、プレミアプロのシーケンスに並べたファイルはそのままの状態で、変化がみられません。
ただし、ちゃんとプロキシは作成されているので安心してください。
プロキシ素材を確認するためにはプレデュー画面下にある「プロキシの切り替えボタン」をチェックしてください(有効化されると青色になります)。

あとはこれまでと同じようにプレビュー画面で動画素材を確認してみてください。
4K素材だとプレビュー画面でほぼフリーズ or カクカクしていた動画がプロキシに切り替えると滑らかに動いていることが確認できるはずです。
ただし、多くの方の場合は「プロキシの切り替えボタン」がデフォルトで設置されていないと思いますので、その場合はプレディー画面の右下にある「+」マークを開いて「プロキシの切り替えボタン」を追加してください。

これによって、4K動画をサクサク編集することができるようになりました!!
まとめ:ノートPCでも4K動画の編集できます
今回のレビューは【HP spetre x360 13】で4K動画の編集をしてみたものです。
その他のPC環境では検証していませんが、動画編集に最低限必要なスペック(corei7, 16GB)を満たすノートPCであれば、問題なく編集できると思います。
4K動画をサクサク編集する方法
- 多くのメモリをPremiere Proに割り当てる。
- 4K素材のプロキシを作成する。
4K動画に限らず、編集中に頻繁にフリーズしてしまったり、プレビュー表示がカクカクして編集どころではないっという人も是非試してみてください。
繰り返しになりますが、動画編集初心者の方はAdobeマスターコースで動画編集できる環境にすることをおススメします。
動画編集するための基礎部分の教材が付いているので、挫折することなく動画編集を始められるはずですよ。

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