イタリアでの感染者数の増加が止まりません。
これまではイタリア北部の地域での感染拡大が確認されていましたが、観光地として有名なフィレンツェのあるトスカーナ州や南部のシチリア島での感染者も増えてり、イタリア全土への感染拡大が懸念されます。
そして、ついにイタリア周辺諸国への感染拡大が確認されはじめてきました。
イタリアは1月31日の時点で中国からのフライトを完全停止しているにも関わらず、感染拡大が続いており、中国に続く感染のホットスポットとなってしまったようです。
新型コロナウイルスの感染者数最新情報はCoronavirus 2020-nCoVで確認できます。
※Coronavirus 2020-nCoVの情報と報道による情報には若干のタイムラグがあるようです。
【欧州感染拡大】イタリアから周辺諸国へ猛威をふるう新型コロナウイルス
現在まで感染者は322人にまで増加しています。
ちなみに、昨日(25日時点)での感染者数は273人、さらに先週金曜日の21日の感染者数は14人であったため、異常ともいえるスピードで感染が広まっている事が分かります。
さらにイタリア国内での感染拡大の様子を見ると、イタリア北部の地域から徐々に感染地域が南下している傾向にあることが分かります。

イタリアで初めて感染が確認された中国人旅行者のいたローマでは、それ以降は感染拡大の情報はありませんが、観光客も多い地域であるために今後症状を発症して感染が確認されるケースがでてくる可能性もあるかもしれません。
イタリア周辺諸国への感染拡大状況
2月26日になり、イタリア周辺諸国でも新型コロナウイルスによる感染者が確認され始めたとのニュースが相次いでいます。
時間を追うごとにどんどんニュースが流れてきていますね。
もはや世界の注目が中国から欧州へと向けられているようです。
シェンゲン協定により感染拡大は避けられない!?
EUに加盟するうち、ドイツ、フランス、イタリアなどの主要国を含む26各国間の出入国は「シェンゲン協定」により、他国へ移動する際の出入国審査が免除される協定が結ばれています。
これは欧州内の移動、物流の自由化を図るための協定です。
つまり、シェンゲン協定に加盟している国の国籍を持つ人であれば、はじめから入出国審査をうけることなくヨーロッパを自由に移動することができます。
我々のような日本人を含む加盟国以外の国籍を持つ人は、初めに到着した加盟国で入国審査を受けることになります(そのあとは加盟国内の移動は入出国審査なく自由に移動できます)。
つまり、日本の様な島国でないヨーロッパ諸国において、今回のような人から人へと感染が進む新型コロナウイルスの感染拡大防止は極めて困難な状況になると言えるでしょう。
「シェンゲン協定」により簡単に国境封鎖することができず、ウイルス拡散防止に努めても人が行き来すればそれだけ感染拡大のリスクは強まります。
さらに、ヨーロッパ人はアジア人とは違い、マスクをする習慣があません。
マスクは病人がするものであり、予防のためにする習慣がないようです。
このことも今回の感染拡大に繋がた要因であると考えられます。
以上になります。
欧州の感染拡大の最新情報は随時更新されていくと思われます。
また、新たな情報をまとめて共有させていただきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。