この数日間でインタリア国内での感染者数が急激に増加しました。
2月21日(金曜日)の感染者数は14人でしたが、2月26日現在で273人にまで急増し、7人の死亡者が報告されています(本記事執筆時の情報です)。
これにより、中国、韓国に続いて3番目に感染者が多い国になりました。
日本では170人の感染者、1人の死亡者が確認されている状況です(2020年2月26日時点での情報)。
- 参照ページ:Coronavirus 2020-nCoV
なぜ、アジアから遠く離れたヨーロパの地でこれほどまで感染が拡大しているのでしょうか。
実は、はっきりとした感染経路が特定されていないようです。
【感染者300人超!?】イタリアで感染経路不明のまま拡大する新型コロナウイルス
イタリアでは2月21日から感染者数が急増したことを受け、「国家緊急事態」を宣言し、主な感染地となっているイタリア北部の地域からの他地域への移動を制限する法令を整えてると伝えられています。
ローマで発見されたイタリア初の感染者
最初に感染が発見されたのはローマに訪れていた2人の中国人観光客でした。
彼らは現地の病院に入院し治療を受けていたようですが、既に完治しているようです(←本当?)。
ただし、信用できるソースからの情報が見つからなかったため、本当に完治したのかは不明です。
Coronavirus 2020-nCoVでイタリアの感染者情報を見てみると、感染後症状が回復したとされる”Recovered”が現在1人となっています。
もし、ローマで感染が確認された2人の中国人が完治しているのであれば、こちらのデータは2人以上となると思うのですが…(もしくは感染者の国籍でカウントしている可能性もあるため言及はできません)。
イタリア北部での感染経路は未だに不明
イタリア北部、観光地として有名なミラノがあるロンバルディア州とその周辺地域で主に感染者が多く確認されています。
北部での感染源は、Codogno市の38歳男性との報道もありますが、その後の調査により、彼は中国への渡航歴がありませんでした。
また、1月21日に上海から帰国した友人と会った際に感染したとの疑いもありましたが、その友人を検査した結果、友人は新型コロナウイルスに感染していない事が明らかになり、感染経路は未だに不明のままとなっています。
なお、感染経路の疑いがあるとするなら、中国からイタリアへ入国する際に、他の国経由(トランジット)してイタリアに入国した経路が考えられています。
1月31日に中国からいたイタリアへの直行便の着陸を禁止していましたが、トランジットした飛行機までは対象にしていなかったことが感染経路になってしまった可能性が指摘されています。
イタリア北部の感染者数と感染地域
イタリアのニノ・カルタベッロッタ氏がTwitterでリアルタイムのイタリアでの感染者数と発生地域の情報を発信してくれています。
※ニノ・カルタベッロッタ氏の発信情報は常に更新されているため、最新情報はTwitterで確認してみてください。
#coronarvirusitalia: aggiornamento: 25-2, ore 11.00
Mappa @GIMBE 273 nuovi casi confermati
Stop contrapposizioni #Governo #Regioni: l’Italia è UNA#coronavirusitalla#COVID19Italia#COVID19Italy#COVID19 #COVIDー19 #CoronaVirusitaly #coronavirus#COVID_2019 #COVID https://t.co/nJDUq8iZN1 pic.twitter.com/OJDtrKnLVr— Nino Cartabellotta (@Cartabellotta) February 25, 2020
これによると、感染者数273人と感染確認地域を把握することができます。
日本人にはイタリアの州の名前に馴染みがないため、Twitter情報のみではどの地域の地域で感染が拡大しているかをパッと把握することが難しいため、地図にまとめてみましたのでチェックしてみてください。


地図で確認できる通り、イタリアの北部で感染が拡大している事がわかりますね。
新型コロナウイルスの影響を受けて、多くのイベントが中止になるほか、イタリアに住む日本人のTwitter情報を見ると、学校や公共施設もお休みになり街を封鎖して拡散防止に取り組んでいるようです。
イタリア、先週金曜コロナ感染者は3名→日曜日に132名に増えるってどういうこと?
伊北部は感染者のいる街は閉鎖。学校も会社もお店もみんな、お休み。
とうとうイタリアでもマスク🇮🇹#イタリア #コロナウイルス #閉鎖 #ロンドンFX pic.twitter.com/xsAXNdEkO9
— Yoshiko Matsuzaki (@LondonFX_N20) February 23, 2020
以上になります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
現在のところ、イタリアのコロナウイルスに関する情報は十分なほど共有されていないというのが現状であり、感染経路などについてもネット上で異なる情報が多く見受けられました。
そのため、最新情報があれば改めて共有させていただきたいと思います。