イタリアでの感染拡大が懸念される一方、イラクでも感染者が急増しています。
日本でも4人目の死亡例が報告れており、水際対策が遅れた我が国でも更なる感染拡大が発生しないか心配ですね。
特に京都や大阪ではインバウンドの影響による経済効果が大きく、外国人観光客が多く訪れていたことを考えると、これまでに報告されている感染者数には感覚的なギャップが生じていると感じています。
なお、新型コロナウイルスの潜伏期間は1-12.5日と報告されています(参照元:厚生労働省)。
さらに、この時期が例年のインフルエンザの流行期と重なる事もあり、さらなる警戒が必要でしょう。
≫【年間死亡者数3,000人超】コロナウイルスより恐ろしいインフルエンザ
さて、日本人にとってはあまり馴染みのない国、イランでの感染拡大が極めて深刻な状況になってきています。
新型コロナウイルスの蔓延が政界にまで拡大していたのです。
イランで感染者が急増!! 感染が拡大する地域の特徴は気候に関係あり!?
現在(2020.02.28)までに報告されている被害が大きい5か国の感染状況を表にまとまてみました。
感染者数 | 死亡者数 | |
世界 | 83,704 | 2,859 |
中国 | 78,824 | 2,788 |
韓国 | 2,337 | 13 |
イタリア | 655 | 17 |
日本 | 226 | 4 |
イラン | 270 | 26 |
イタリアの感染者数さらには周辺国への感染拡大が懸念されていますが、イランでの感染拡大は極めて深刻で、現時点では中国に続いて多くの死亡者数が方向くされています。
また、このデータの気になるところは、イランの感染者数の報告例が少ないにもかかわらず死亡例が多いというところでしょう。
イランの感染者数に占める死亡者数の割合は9.6%と非常に大きな比率となっています。
つまり、実際の感染者は報告されている270人よりも多いのではないか、ということが予想されます。
イラン副大統領が新型コロナウイルスに感染
衝撃的なニュースがでてきました。

副大統領だけでなく、保険証の次官も新型コロナウイルスに感染していることが確認されています。
今回感染の報道があった副大統領は、感染がまだ確認される前の26日には大統領らが出席する閣議に出席していたことが確認され、国の中枢機関にまで感染拡大している可能性が懸念されています。
イランの感染者数はこの3日間の間に95人→270人へと拡大しており、中国に次ぐホットスポットとなってしまいました。
感染拡大地域は温帯気候帯に集中
イタリアに続きイランでも感染が拡大する新型コロナウイルス。
今後さらなる感染拡大のホットスポットがでてくるのではないか、と気になります。
実は現在感染拡大が見られる地域には共通点がある事をご存知でしょうか。
それは、ウイルスが生存しやすい環境となる「温帯」地域に属した国々であるということです。

上の図は5つの気候区に色分けされた世界地図に、現在の新型コロナウイルスによる死亡者数を重ねた図になります。
温帯区は黄色から緑色で示されている地域にあたり、まさに感染が深刻な地域と重なっていることが分かります。
ちみに、この温帯の地域は新型コロナウイルスの感染源とされるキクガシラコウモリの生息地ともほぼほぼ一致しています。

現在までに、南半球での深刻な被害は報告されていないため、気にある地域はネパールやブータンが隣接するインド北部の地域、そして、イタリアとイランに挟まれたギリシャやトルコといった国々です。
その一方で、アフリカ大陸で初の感染者が確認されたエジプトは乾燥帯地域に属しているため、感染拡大の可能性は低いと考えられます。
医療完了がぜい弱であるアフリカでの感染拡大が不安視されていましたが、気候帯と感染地域との関係性を見ると、感染者数が報告されていない温帯地域の国々が心配です。
以上になります。
連日次々に新しいニュースが飛び込んでくる状況で情報が錯綜気味なりつつありますね。
また新たな情報があれば共有したいと思います。