インフルエンザの流行時期は毎年1月~3月にピークを迎えます。
現在(夏季)は年間を通してインフルエンザによる感染者数が低い時期ではありますが、数か月後には例年通りのインフルエンザ感染流行期がやってきます。
そして、インフルエンザを原因とする死者数は、現在第2波による感染が広がっている新型コロナウイスよりも多いということを忘れないでください。
※我々に忍び寄る脅威は新型コロナウイルスだけではありません。
さて、第2波による感染が広がる新型コロナウイルスの日本での感染状況は、8月12日時点で、感染者数51,368人、死者数1,065人になっています。

感染者が急増した背景には、CPR検査数の増加による無自覚感染者が急増したことが背景にあると思われます。
新型コロナウイルスの感染による重症患者は高齢者および基礎疾患のある方であり、その他は多くの場合重症化にいたらず、場合によっては感染しても無自覚のまま完治しているケースも多いと言われていました。
そのため「CPR検査数が増えることでこれまでは潜在的な無自覚感染者数が数字として表れ始めた」という解釈ができるため、感染者数自体に大きな意味はない、つまり新型コロナウイルスの脅威を計る指数にはならないと言えるでしょう。
目次
【年間死亡者数3,000人超】コロナウイルスより恐ろしいインフルエンザ

毎年必ず急行するインフルエンザ。
「インフルエンザに感染したことあるよ」っという方は少なくないかもしれませんね。
流行し過ぎたためにその危機意識すらも薄れていると思われますが、実は新型コロナウイルスよりも脅威的な存在であり続けている可能性があるのです。
この数字からもインフルエンザがいかに恐ろしいかを実感できます。
さらに、インフルエンザは年齢に関係なく10歳未満のお子さんへも容赦なく感染が広がる特徴があります。
- 年齢に関係なく感染が広がる。
- 予防ワクチン&治療薬があるにもかかわらず毎年流行し、日本だけでも毎年3,000人以上の死者数がでている。
連日報道されている新型コロナウイルスの脅威は、実は毎年流行するインフルエンザの脅威の足元にも及ばないかもしれないのです…。

インフルエンザを原因とする年間死亡者数と致死率の推移

上のグラフは2000年から2019年までのインフルエンザが原因による死亡者数と致死率を現したものです。
なんと、2018年と2019年は3,000人以上もの人がインフルエンザによって死亡していることが確認できます。
さらに、死亡者数は2010年を境に年々増加傾向にあることにも注視すべきでしょう。
インフルエンザは新型コロナウイルスとは違い、予防ワクチン接種が普及していおり、さらに治療薬も開発されているにも関わらず、子供やお年寄りを中心にこれだけの脅威をふるっているのです。
日々報道される新型コロナウイルスのニュースに注目してしまいがちですが、私たちはインフルエンザの脅威も身近に潜んでいることを忘れてはならないのです。
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アメリカのインフルエンザによる死者数は30,000人超
まだ日本では感染者数が確認されていなかった2020年初めころ、中国・武漢で感染が新型コロナウイルスの感染が拡大していたのと同じ時期に、アメリカでは新型コロナウイルスが流行する以前にインフルエンザの流行により死者数がすでに1万人を超えているというニュースが目立ちました。
このニュースを受け「実はアメリカでもすでに新型コロナウイルスが感染拡大していたのでは??」といった憶測が広がりましたね。
それほどまでに1万人という死者数に対する衝撃を私たちは受けたはずです。
しかし、これは大きな誤解であり、私たちがインフルエンザの脅威を忘れている or 認知していない事実が露呈した大きなきっかけにもなりました。
その理由は、アメリカでのインフルエンザ流行期には毎年数万人規模の死者数が出ており、018-2019年の死亡者数は34,157人と報告されています(参照元:アメリカ疾病予防管理センター(CDC))。

つまり、アメリカのインフルエンザによる死亡者数は過去のデータと比較すると突飛して高い数値ではないとうことが分かります。
そもそも、アメリカでのインフルエンザによる死亡者数は毎年3万人を優に超えているため、新型コロナウイルスによる死亡者数が含まれていても、それにより報告さえているインフルエンザによる死亡者数が劇的に減るということはないでしょう。
さらに年齢別の患者数、書死亡者数などのデータを見ると、入院患者数と死亡者数で共に65歳以上が多くの割合を占めていますが、0-4歳の死亡者が0.8%、つまり273人も幼い子供の命が奪われていることになります。
2012年に流行したSARSや2015年のMARS、そして2019年から流行している新型コロナウイルスは10歳以下の死亡者はゼロであり、子供への感染率も低く、仮に感染しても重症には陥らない特徴がありました。
しかし、インフルエンザは子供にさえもその脅威を振るうという恐ろしいウイルスなのです。
日本での新型コロナウイルスによる死亡者数は2020年8月12日時点で1,000人を超えていいます。
しかし、その多くが70歳以上の高齢者及び基礎疾患患者です。
まとめ:インフルエンザの脅威を忘れないで!!
未知のウイルスと呼ばれる新型コロナウイルスへの警戒は今後も続けなければなりません。
現在は特に高齢者に対する感染が懸念され、高齢者施設でのクラスターの発生をいかに抑えるかが事実上の感染抑止になるでしょう。
しかし、現在の第2波による感染拡大の山を越えた先にはインフルエンザ流行期がやってきます。
- 3,571人 (2019年)
- 3,325人(2018年)
- 2,569人(2017年)
- 1,463人(2016年)
- 2,262人(2015年)
- 1,130人(2014人)
※厚生労働省,人口動態調査(死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率)を参照(→こちら)
マスクを付ける習慣が浸透している日本でさえ、毎年こんなにも多くの方がインフルエンザによって亡くなっています。
そのことを私たちは忘れてはいけません。
≫ インフルエンザを直接の死因とする年間の死者数【主要国別】