連日ニュースで報道される感染状況。
「本日新たに○○人の感染者が見つかりました。これで国内での累計感染者数は○○人です。」
こうした報道を見る限り、新型コロナウイルスによる感染被害は第2波によって急速に拡大しており、不要不急の外出はさけたほうがいい…との不安を感じてしまいますめね。
でも、、果たしてそれは本当なのでしょうか。
結論から言うと『感染被害は拡大していないが、医療現場がひっ迫状状態にある』というのが事実でしょう。
では、どうして感染被害は拡大していないのに、医療現場が大変なことになっているのでしょうか。
これは、政府の対策の問題にもありますが、連日報道されるコロナ関連のニュースで国民の不安を煽りすぎたがために起きている問題でもありそうです。
まずは正しい情報を知る事が大切であり、それこそが予防・対策の第一歩となります。
みなさんも、現在の新型コロナウイルスによる感染被害状況について、一緒に考えてみましょう。
新型コロナウイルス感染状況(2020年8月30日)

これはジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター(CSSE)が公開している2019年新型コロナウイルスの感染が確認された場所と事例数をリアルタイムで視覚化される「Coronavirus 2020-nCoV」です。
このマップでは、現在感染が確認されている国、国ごとの感染者数、死亡者数、回復者数をリアルタイムでチェックすることがます。
上記のCSSEの情報によると、現在の日本における新型コロナウイルスの感染状況は以下の通りです。
- 累計感染者数:67,353人
- 累計回復者数:54,883人
- 死亡者数:1,271人
現在は“第2波”による感染拡大が進んでいると言われていますね。
ただし、注意しなければならないのは、”感染者発見数の増加”が第2波と呼ばれている理由になっていることです。
つまり、これまで感染が確認されていなかった無症状患者をPCR検査が普及したことにより発見できるようになったことが、第2波を引き起こしたと言えるでしょう。
その通りですね。
「第2波はPCR検査により人為的に作られた感染拡大という”誤報”である」っと見なせる側面がありそうです。
感染者数と死亡者数の推移

こちらのグラフは2020年1月からの日本での感染被害状況を日別に示したグラフです(上が感染者数、下が死亡者数)。
注目すべき点は、7月~8月にかけて感染者数が3月~4月のピークを大幅に超えてきたことに対して、死亡者数は抑えられているというポイントです。
「感染後に重症化、災厄の場合は死に至る」というフェーズがあることから、感染者数の推移と死亡者数の推移のピークには2週間ほどのタイムラグがあることが想定されますので、8月にピークを迎えた第2波の影響が死亡者数に結び付くのであればすでにそのピークは去っているとも考えられますね。
しかし、さらに私たちが注目し、考えなければならないポイントは「新型コロナウイルスによる死亡者数が経済活動を収縮させるほどの脅威となる数値なのか」ということです。
ちなみに、日本の年間自殺者数数は2019年で2万人を超えていました。
また、自殺者数は経済ショックと連動性があることは以前から示唆されている事実であり、2008年に起きたリーマンショックと呼ばれる経済危機の直後には日本人の自殺者数は3万人を超えていました。

現在のコロナ渦の経済状況は、2008年のリーマンショック時と比較してどうなのでしょう。
「私たちが恐れるべき脅威は新型コロナウイルスの感染者数でない」っということをそろそろ認識すべき時期にあると思います(もう遅いのかな…)。
新型コロナウイルス感染被害は医療崩壊を引き起こす!?
次に、感染被害は拡大していないにも関わらず、医療現場がひっ迫状態にあることについても考えてみたいと思います。。
先に示した感染状況の情報をもう少し深掘りしてみます。
- 累計感染者数:67,353人
- 累計回復者数:54,883人
- 死亡者数:1,271人
ニュースでは、なぜか2番目の回復者数の情報を取り上げてくれていません。。
しかし、回復者数を含めてこれら3つの状況を把握することが、感染被害状況を正確に知るためにも重要となってくるのです。
その理由は「現時点での感染者数(医療現場で対応している患者数)を把握できる」ためです。
つまり、
(累計感染者数-累計回復者数)-死亡者数=現在の感染患者数
よって、現在(2020年8月30日)の感染患者数は『11,199人』ということが推測できます。
なお、日本での新型コロナウイルスによる年齢階級別・感染被害状況(感染者数、致死率)を別のページでまとめておりますので、そちらもご参照ください。

これで現在の新型コロナウイルスの感染状況を数値化により把握することができました。
さて、問題となるポイントは「現在の感染被害状況が深刻か」ということです。
そういうことになりますね。
現時点(2020年8月30日)において、新型コロナウイルスは第1種指定感染症に分類されているため、1~3類相当の指定感染症に分類されています。
簡単に言うと、指定感染症に分類された新型コロナウイルスに感染が確認されれば、無症状患者であっても強制的に入院しなければならなくなります(ただし、入院医療費は国の負担になります)。
なお、感染症の分類は以下の通りです。
感染症 | 措置 | |
1類 | エボラ出血熱、ペストなど | 入院、消毒、交通制限など |
2類 | SARS、MERS、結核など | 入院、消毒など |
3類 | コレラ、腸チフスなど | 就業制限、消毒など |
4類 | マラリア、デング熱など | 消毒など |
5類 | インフルエンザなど | 発生動向調査 |
指定感染症 | 新型コロナウイルス | 2類相当の措置 |
つまり、感染拡大防止措置として、PCR検査により陽性となった感染者は強制的に感染症指定医療機関に入院しなければならなくなります。
はい、その通りです。
厚生労働省が発表している全国の感染症指定医療機関の病床数(ベッド数)は1,825コであり、現在の入院が必要となる感染患者は『11,199人』はそれを大きく上回っている状況です。
病院数 | 病床数 | |
指定感染症医療機関 | 4 | 10 |
1種感染症指定医療機関 | 55 | 103 |
2種感染症指定医療機関 | 348 | 1,712 |
2020年初頭の段階では、新型凝りなウイルスは“未知のウイルス”だったため、このような措置が取られたことは理解できます。
しかし、現在はワクチンはまだ開発されていないものの「新型コロナウイルスに感染するとどうなるのか、さらにはどのような人にとって脅威となるのか」っと言ったことが分かってきている状況になっているため、指定感染症に分類したままにしておくこと自体に違和感を感じざるを得ません。
例えば、毎年流行するインフルエンザは年齢に関わらず感染する上に、年間3,000人以上が亡くなっています。
最悪なケースに至らなくても、インフルエンザに感染すればかなり苦しい症状になることは周知の事実です。
それにも関わらず、多くの人が感染しても無症状で自然完治する新型コロナウイルスがインフルエンザ以上の脅威とされる分類に区分されている現状は、どうかんがえてもおかしい…。
これだと、医療崩壊を引きこ超すことは容易に想像されることです。
こうした現状への対応の遅さは、かなり深刻な問題であると国民が認識すべきではないでしょうか。
まとめ:新型コロナウイルスはすでに【許容できる脅威】
現在の日本における新型コロナウイルスの感染状況は以下の通りです。
- 累計感染者数:67,353人
- 累計回復者数:54,883人
- 感染入院患者数:11,199人
- 死亡者数:1,271人
現時点で新型コロナウイルスは1~3類相当の指定感染症に分類されており、仮に無症状であってもPCR検査で陽性になれば強制機的に感染症指定医療機関への入院措置がとられます。
連日報道される累計感染者数は、国民の不安を煽るだけであり、本来私たちが恐れるべき脅威の存在が見えにくくなっている状況にしています。
- 経済崩壊・自殺者の増加
- 医療現場のひっ迫・崩壊
新型コロナウイルスへの感染は、もはや脅威・リスクと呼べる程度ではありません。
私たちは『許容すべき脅威・リスク』を正確な状況を元に改めて考えなくてはならない時期にきているのではないでしょうか。
以上になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
≫ インフルエンザを直接の死因とする年間の死者数【主要国別】