大学院

【学振-DC】特別研究員への申請書の中で真剣に自己評価をした結果

【学振-DC】特別研究員への申請書の中で真剣に自己評価をした結果
博士課程のみなさん、もしくは博士課程へ進学を目指す修士学生のみさなん、学振の申請準備はしていますか??

まさか「学振?? なんのこと??」と言う人はいないと思いますが…。

もし、「知りません」っていう方がいればかなりの情報不足(もはや勉強不足といっていい…)、さらには研究機関としての大学院の環境は良くないことでしょう…。

学術振興会特別研究員DC(通称:学振)

元PDの私から超重要なアドバイス

大学院博士課程中にDC1 or DC2に採用されなければ、研究者としてのキャリアはほぼ絶たれたと思って間違いありません。

※いますぐ起業の準備にとりかかりましょう。(←なぜ?)

しょっぱなから厳しいお話となってしまいますが、これは事実です。

もちろん、大学院博士課程中に学振に採用されずとも研究者として働いている方はいると思いますが、それは極めて少数派です。

さらに、学振はほとんどが査読付き論文数で採用が決まるといっても過言ではありません。

もし、現在大学院博士課程に在籍しており、査読付き論文が一本もでていない or でる予定もないという方は、研究者としてキャリアを築いていくことが極めて厳しい状況にあると推測しますので、「就職」もしくは「起業」の準備をしたほうが良いかもしれません…。

ただし、悲観的にならないでくださいね!!

研究者としてのキャリアを築くより「就職」や「起業」したほうが明るい未来が待っているかもしれません

博士/ポスドクの就活エージェント

【アカリク転職エージェント】大学院生/ポスドクのための就職支援サイト:研究で培った専門性や能力、志向性とマッチするものを厳選して就職先を紹介する就活サポートサイト。

※【登録無料】どんな企業があなたを必要としているのかチェックしてみましょう。

なお、「博士は就職できない」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、まったく根拠のないデタラメな情報です。

平成30年度の博士の就職率は67.7%であり、控えめに言っても「就職できない」という情報に信ぴょう性はないと言わざるを得ません。

平成30年度調査結果 就職率 就職(進学)していない率
大学(学部)卒業者 77.1% 8.6%
修士課程修了者  78.5% 10.8%
博士課程修了者 67.7% 24.4%

(→ 詳細はこちら)

ちなみに、私はDC2とPDの2度申請した経験がありますが、2度とも落ちました…。

私が学振に採用されなかったからこういうことを言っているわけではありません。

博士課程を修了し研究者になった方であれば多くの方はそう感じているのは事実です(学振に落ちた本人を目の前にして口には出しませんが…)。

さて、学振申請経験者であればご存知かと思いますが、申請書の最後に「自己評価」っていうのがありますよね。

私はここをめちゃめちゃ真剣に書きました!!

その結果、担当の指導教員に、、

「この内容で申請書出しちゃうの?? 笑」と苦笑いされました。。

あまりにも正直すぎる自己評価を書いてしまったがために、審査には不適切な内容になってしまいました。

しかし、ここで書いた文章は博士課程1年目の頃の情熱溢れる自分がいたことを思い出させてくれる財産となっています。

【学振-DC】特別研究員への申請書の中で真剣に自己評価をした結果

まず初めに、大学院生が申請する学振DCについて簡単におさらいしておきます。

1. 学振の趣旨

優れた若手研究者に、その研究生活の初期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与えることは、我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者を育成する上で極めて重要なことです。
このため、独立行政法人日本学術振興会(以下「本会」という。)は、我が国の大学院博士課程在学者で、優れた研究能力を有し、当該大学で研究に専念することを希望する者を「特別研究員-DC」に採用し、研究奨励金を支給します。

つまり、優秀な博士学生には国から研究奨励金を出します、ということです。

お給料と思ってもらえれば良いでしょう。

では、いくらもらえるかが気になりますよね。

月々20万円です!! さらに研究費として毎年150万円が交付されます。
え!? そんなにもらえるんですか!?

そうなんです。

なので、学振に採用されるか否かで博士課程での研究生活の命運がほぼ決まてしまいます。

例えば、自分は学振に採用されずに奨学金を借りて日々極貧生活で研究している一方、同級生は学振で月20万円をもらい、さらに年間150万円の研究費でPCやiPadなどを購入できる環境にあるって…考えただけでも苦しいです。。

そんな状況で冷静に研究に没頭できるわけがありませんよね…。

では、学振に採用されるか否かの決め手はなんなのでしょうか。

学振申請時に査読付き論文があるか否かでほぼ決まる

学振の申請書には「現在までの研究状況」「これからの研究計画」「研究業績」「自己評価」を書きます。

この中で大きな分量を占めるのが「これからの研究計画」です。

しかし、結局のところ審査を大きく左右するのは「研究業績」です。

研究業績っていってもまだ学生だし、そんなに大した業績もないのでは??

はい。その通り。

大きい声では言えませんが、、研究室(指導教員)によっては学振を見越して自分の研究室のお気に入り学生の業績作りをする教授もいるのです。なぜそんなことするの?それは博士に進学してほしいから。学振に採用されればお金の心配はないため進学を前向きに検討できるため。なぜ進学させたいの?それはその学生が優秀であるため。もしくは… ご想像にお任せします。

研究業績は、研究分野によっては業績を作りやすいものとそうでないものがあります。

なお、ここで言う業績とは「査読付き論文」を意味しています。

例えば、長期的な現象を対象にする研究では、ひとつのまとまった論文を執筆するには当然ながら時間がかかるのが普通ですよね。

しかし、短期的な現象もしくはコンピュータシミュレーションによるデータ解析をメインとする研究では、比較的短いスパンでひとつの研究をまとめることができそうですね。

このように、業績は本人の能力だけではなく、専攻した研究分野・研究対象によっても大きく左右されるのです。

そのため、学振に採用される研究分野には偏りがあるといっても過言ではありません。

もしかしたら今はちょっと傾向が変わっているかな?? 私が博士課程にいた10年前はこの不公平感を感じで憤っていましたけど…。

DCに採用されるためには早めの準備が必須

DCにはDC1とDC2があり、申請期間や採用期間がちょっとだけ異なります。

特別研究員DC1

  • 申請時期:修士2年次
  • 採用期間:博士課程の3年間
  • 奨励金:月額20万円(+年間150万円の研究費)

特別研究員DC2

  • 申請時期:博士課程
  • 採用期間:博士課程の2年間
  • 奨励金:月額20万円(+年間150万円の研究費)

※その他、申請条件などの詳細は採用募集要項(2021年度版)でチェックしてみてください。

それで、気になるポイントがDC1の申請は修士2年次(しかも5月?)であるということです。

DC1の場合、修士課程のうちに申請・採用が決まり、博士課程1年次~3年次まで合計720万円(+450万円の研究費)のがもらえます!

それはすごい!! でも、修士2年次のしかも5月で研究業績なんて作れるものなんですか??
そこなんだよね。もちろん本人の努力も必要だけど、それ以上に指導教官や時には先輩方の協力がなければDC1はまず採用されない。。

査読付き論文をジャーナルに申請し受理されるまでには数か月の期間が必要になります(私が博士のころに出した論文はジャーナルに受理されるまでに約半年かかりました)。

つまり、DC1に申請するなら修士1年次の12月頃までには論文を執筆しておくことが重要となります。

もしろん査読付き論文が研究業績にあることが必須ではないですが、採用されるためにはほぼ必須と思われます。

逆に言えば、修士1年次の12月頃までに1つ論文が書きあがっていればDC1に採用される可能性は極めて高く、研究者として明るいキャリアを積むことができるでしょう。

なお、DC2は博士課程に入ってから申請するものとなるため博士2年次から採用されたければ博士1年次の5月までに査読付き論文が受理されていることが重要です。

なお、DC1は査読付き論文1本DC2は査読付き論文が2本出ていれば採用される可能性は極めて高いと思われます(あくまで私の感覚です)。

※残念ながら、肝心なのは論文の質ではなく本数ということです。。

大学院博士課程中に査読付き論文がでていない方は、残念ながら研究職以外の就職、もしくは起業に考え方をシフトチェンジした方が良いと思います。

博士/ポスドクの就活エージェント

【アカリク転職エージェント】大学院生/ポスドクのための就職支援サイト:研究で培った専門性や能力、志向性とマッチするものを厳選して就職先を紹介する就活サポートサイト。

博士1年次にDC2へ申請:真面目に自己評価を書いた結果

見事に不採用となりました!!

不採用の理由は申請時に査読付き論文が1本もでていなかったことでしょう。

さて、申請書の最後にある自己評価について、これから申請しようとしている方、もしくは申請した経験がある方はどのようなことを書いているのでしょうか。

  1. 研究職を志望する動機、目指す研究者像、自己の長所等
  2. 自己評価する上で、特に重要と思われる事項(特に優れた学業業績、受賞歴、飛び級入学、留学経験、特色ある学外活動など)

この2つについて書かなければなりませんね。

私はここであろうことか、カフェの事業計画を真面目に書いていました!!

学振の申請書でカフェの事業計画って…(笑) なかなか斬新なアイディアですね!?
我ながら感心します…(笑) お前は学振に採用される気ある!?って。(笑)
そりゃ指導教官も苦笑いするわけだ^^;

でも、かなり正直に真面目に書いていました。

その当時の私のモチベーションの高さを感じます。

その内容を一部抜粋しますね。

目指す研究者像

「研究を通して得られた知識、経験、発見を一般社会に還元できる研究者」これこそが、私が目指す研究者像である。研究成果を論文や学会を通して報告していくことは研究職に従事する者の義務であり、その上で、一般の方々に対して研究を通して得た成果を還元していくことが、研究者としての社会における役割であると考えている。

つまり、当時の私は、研究の財源は税金なので国民の皆様へ還元することが重要であり、研究者としての義務であると考えていたんです。

世界は貧困問題や食糧危機、日本においては少子化問題など、様々な社会問題を真剣に考えなくてはいけない状況のなで、研究者は大切で有限の財源の一部を使わせてもらっている立場にあり、その感謝と責任を持つ出来だと。

実際に研究現場にいると、莫大な資金が使われていことに驚きます。

その財源が税金であることを研究者は忘れがちです(というか、意識していない…)。

それは研究者としてとても愚かだと考えていたわけで、研究者は自身の活動の成果を国民に還元する義務がある!! っという主張を申請書を通して誰かに訴えたかったのだと思います。

志が高かったんですね!! もしやそれを伝える喫茶店のマスター的な発想ですか!?
それもありですね!! でもそれ以上にリアルな事業計画を考えていたのかも。
是非、申請書の中身を拝見したいです!!
続きはnoteで公開!!

(→ noteはこちら)

学振の申請書に書いた自己評価の内容は、1つの事業計画のアイディアとして価値のある内容になっているため、noteで公開させていただくことにしました。

おすすめ記事

≫ 大学院生は英会話を勉強したほうがいい|国際会議で痛感した英語の重要性