最近ではコロナの影響によって、飲食店は閉店に追い込まれ、個人でも住宅ローン破綻の危機に陥っている人も少なくありません。
こんな時、収入が無くなるんだから返済することって現実的に無理ですよね?
- ボーナスカット、雇止めで収入が激減。毎月の返済が苦しい…。
- そろそろ貯金も底をつくけど、今月の返済日が迫ってくる。
- 今月はもう無理。支払いが間に合いそうにない!!
この結果、毎月の返済を滞納し始めてしまう。。
そんな時に役に立つ魔法の言葉が『リスケ』です。
※リスケはリスケジュールの略語です。
- 毎月14万円の返済は無理なのでリスケをお願いした結果
- 住宅ローン滞納する前に『リスケ』と叫べ!!
私は住宅ローンではなく、事業融資の返済をリスケしてもらっています。
その時に渡された「リスケ申込用紙」は住宅ローンで使われる「リスケ申込用紙」でした。
つまり、住宅ローンのリスケ申込は、あらかじめテンプレの申込用紙が用意されているほど、銀行員とっては日常茶飯事?なことのようです。
滞納するくらいなら『リスケ』の相談をしてください。
目次
毎月14万円のへんさいは無理なのでリスケをお願いした結果
カフェ経営で失敗して残った1,000万円の借金。そのうち800万円は公庫と銀行からの借入、残り200万円がカードローンやクレジットカードのリボ払い残高などなど。
普通に考えるとちょっとやばい状況です。
カフェ経営失敗で背負った借金の内訳
- 日本生活金融公庫:600万円
- 銀行:200万円
- カードローン&リボ払い:200万円
ちなみに、カードローン&リボ払いは一括返済済み。
そして残りの800万円の借金は毎月約14万円の返済額になります。
こちらが公庫の返済額(スケジュール)↓

こちらが銀行の借入要項書↓

ちょっと見にくいですが、公庫が120,000円弱、銀行が17,000円、合わせて約14万円の返済額になります。
仮にどこかの会社へ就職して働くとすると、手取り25万円でも返済で20万円引かれてしまいます。残金5万円で日本で暮らすことなどできません。
そう考え、私はあえて就職しません!
ただし、1年間猶予してもらっていた公庫と銀行の返済が2020年5月末から再開されてしまう…。
そこで、再び『リスケ』の相談を銀行員さんにすることにしました。(← 通算3度目のリスケです)。
その結果、“半年間の返済猶予延長”で、2020年11月まで“元本据置の利息払い”に変更してもらうことができました。
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リスケは元本据置で毎月の返済を猶予 or 減額、もしくは金利の見直しをするだけです。つまり、借金(元本)そのものは減りませんので誤解しないように!!
「厳しいっす」銀行員さんにリスケをお願いした時のやり取り
この時、すでに2回もリスケしてもらった経緯があり、さすがに3回目は断られるだろうっと思いながらも銀行員さんに電話してみました。
記憶があいまいですが、1回目のリスケは半年間の返済猶予、2回目のリスケは1年間の返済猶予だったと思います。
だって、返せないものは返せない…。無い袖は振りようがありません。
※借金で人生破綻しないためにはこれくらいのマインドが必要です。
こんな感じ。
早速書類を用意して銀行員さんに宛に郵送しました!

この時が4月23日。
4月中には書類が届き、5月末からの返済をストップ(利息払いの元本据え置き)にしてもらえるはず…。
ちなみに、なぜ公庫ではなく銀行員さんに相談したかというと、一番最初に返済ができなくなった時に、相談した相手が銀行員さんだったため、私にとってのリスケの窓口が銀行員さんになりました。
債権者平等の原則
リスケに関してもあまり知られていませんが、それ以上に『債権者平等の原則』についてはほとんどの人が知らないと思います。
これ、債務者(借金をしている人)にとってはちょっと都合が良いんですよね。
債権者平等の原則とは?
例えば、複数の銀行(AとB)からお金を借りている場合、A銀行には返済して、B銀行には返済しないという行為って、債権者(銀行)側からすると不平等ですよね。
銀行などの金融機関はこうした偏(かたよ)りのある返済を禁止しています。それが「債権者平等の原則」です。
今回の私の場合のように「銀行の200万円だけ返済を猶予してもらい、公庫の約600万円は返済し続ける」ことは債権者平等の原則に反するため、できません。
つまり、「銀行がリスケOKしたら公庫もリスケしなければならない」ということになります(逆の場合も同じ)。
なお、今回の3度目のリスケでは、全額猶予ではなく月々の返済額を14万円→5万円に減額してもらえないかと、いう相談をしていましたが、結局全額猶予してもらえることになりました。
その理由は、
- 今回(3度目)のリスケがおそらく最後(次回はリスケできない可能性が高い)。
- そのため、全額猶予して余力を蓄えておいた方が良い。
という銀行員さんの配慮がありました。
ありがとうございます。。
住宅ローン滞納する前に『リスケ』と叫べ!!
私の場合は独り身で財産の無い身分なので、借金返せなくても保証人を付けていないから、正直なにも起きません…。
※これくらいのマインドがないと借金苦に耐えれません。
しかし、最近話題になっている「自住宅ローン」は別ですよね。
家族がいて子供もいる状況で、ローン返済が滞れば子供を不幸にしてしまいかねません。
もちろん、家を手放して引っ越すという選択もありますが、子供の学校事情や勤務先などの関係から、簡単に家を売って引っ越すというわけにはいきません。
もし、コロナ禍の影響によって住宅ローンの返済が苦しくなっているのであれば、滞納する前にリスケの相談をすべきです。
もっと言えば、ローン返済のために、本職とは別に無理してバイトして体力を消費し、家庭がギスギスし始めるくらいだったらなおさらです。
多重債務者の経験から断言します。
借金に悩んでいる状態では冷静な判断はできません
リスケすることで返済の猶予をもらえば、今後どうすべきなのかを冷静に考えることだってできます。
先にお話ししているように、銀行に住宅ローンのリスケ申込書のテンプレがあるくらいなので、住宅ローンをリスケすることは珍しくありません。
『リスケ』は滞納するよりもよっぽど良い選択・手段です。
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「債務者からのリスケの要求は債権者は断ることができない」という情報を聞いたことがあります。
これは、返済能力がない債務者に対して無理な返済を要求してはならないというように金融庁からの指導があるようです(本当かはわかりませんけど…)。
最後に:滞納する前にリスケして
例えばコロナ禍などの状況によって、個人の経済状況が著しく変化することだってあるし、生活環境の変化による影響も起こりえることです。
人間として普通に生活していれば、こうした事態に直面することだってあるのは当然のこと。
お金に関する悩みは友達にも打ち明け難いため、一人で抱え込みがちになりやすい問題ですが、人生の中でお金に困る時があるくらい珍しいことではありません。
たまたま、そうした状況に直面しているだけです。
一番ダメなことは「借金を返せない=悪いことをしている」と思って自分を責めること。
これはしないでください。まずは『リスケ』しましょう。
担当の銀行員さんに『リスケ―!!』と叫びましょう。(笑)