特に最近はコロナの影響で閉店を余儀なくされるお店も少なくなりませんよね。その方達のその後が気になります…。
本記事では、これからカフェやお店を始めたいっという方が不安に思う「もし失敗したらどうなるの??」という疑問にお答えしたいと思います。
私のリアルな体験談です。
- カフェ経営に失敗して残った借金は1,000万円
- リスケすれば借金返済を猶予(減額)できる
- カードローンは利用したら終わりです
夢の代償は個人で抱えるにはちょっと大きい1,000万円の借金。でも悲観的に考えないでください。
失敗から学ぶ事が多いというのは本当で、人生の経験値は確実にレベルアップしました!!
☑ カフェ経営期間2年8か月。
☑ 苦しい経営の末、譲渡売買により閉店。
☑ 残った借金は1,000万円
ちょっとだけ、普通の人よりおっきな借金があるというくらいの認識です。
本記事は「失敗しないためのカフェの始め方」という内容ではありません。
「例え失敗しても挑戦したことへの対価は経験値として身になるので、悲観的になる必要はない」というお話です。
目次
カフェ経営に失敗して残った借金は1,000万円
挑戦することで得られるのもがあります。そのため、借金額だけを見て挑戦の成果を判断する必要はありません。
反省はたくさんあるけど後悔はない
失敗から学んだことは抽象的なニュアンスのものが多いので言葉で言い表すことが難しいですが、確実にビジネス感覚は向上したと思います。
そして今、再び懲りずに新規事業計画を練っているところです。(笑)
カフェ失敗を通して学んだこと
- 売上を伸ばすよりも経費を削減することが利益を出すためには重要。
- 利益率から逆算して事業リスクを考える必要があった。
- 成功は失敗する過程で出てくる副産物。つまり、失敗して当たり前。
借金1,000万円をかかえて事業撤退しているにもかかわらず、こうしたポジティブマインドを持つことができるようになったのも成長の証です。
はい…。その通り。
借金がある生活って精神的にとても苦痛です。まずはその苦痛から自分を解放してあげるためにもマインド(借金との向き合い方)を変えていく必要があります。
悩み疲れるまでひたすら悩む
そうするとどうなるか。悩み苦しみ疲れた果てに、借金と冷静に向き合えるようになります。
とは言っても「返済できなかったらヤバいじゃん!!」って思うかもしれませんが、担保や保証人をつけていない事業融資の場合は、返せないものは返せないのです。
ある意味、開き直りも重要です。(笑)
債務者がやっちゃいけないこと
借金している人の多くは、借金から目をそらして現実逃避しがちですが、それをしているといつまでたっても楽になりません。借金と向き合わなければ解決の糸も立たず、ますます苦しめられるだけです。
悩み苦しみ疲れた果てに、借金と冷静に向き合えるようになります。
だって、返せないものは現実的には物理的にも返せないですもん…。
では、どうするのか。
実は、事業融資の返済に対して銀行は柔軟に対応してくれます。
このことを知っているかどうかで、事業した後の失敗リスクの受け取り方が変わってきます。
リスケすれば借金返済を猶予(減額)できる
リスケとは、リスケジュールの略で、返済計画の見直しを計ることです。
例えば銀行から借入する際に、返済計画についてもお話していますよね?
- 融資から返済が始まるまでの猶予期間
- 毎月の返済額
- 完済するまでの返済回数
このあたりを借入の時に調整しているはずです。
ただし、このスケジュールは、“事業が計画通りに軌道に乗った”場合のスケジュールです。事業に失敗すれば収入源がないわけなので返済しようがありません。。
そのため、再び返済計画を見直おしてもらう(猶予期間を延ばす or 月額の返済額を減らす)必要が出てきます。それがリスケです。
そんなことできるの!?って思うかもしれませんが、できます。
というか、金融庁から各銀行へリスケを受け入れる様に指導されており、リスケ申込の約99%が返済計画の見直し(貸付条件の変更)に応じています。
- 参考ページ:金融機関における貸付条件の変更等の状況について
銀行がリスケする理由
- 銀行は利息で利益をえているため、元本据え置きでも利息を毎月払ってもらえればOK。
- 金融庁からの指示により、銀行は債務者からのリスケ(=返済計画の見直し)を断る事ができない。
- 仮に無理な返済を要求して債務者が破産してしまっては困る。
あまり知られていませんが、事業者であれば特に2番目のことは知っておいてください。
特に近年では、金融庁から銀行に対して、事業性評価に基づく無担保の融資や、リスケへの支援を強く指示しているようです。
止むを得ない事情によりどうしても返済が苦しい場合、「返済を待ってほしいとお願いすれば、銀行はそれに応じなければいけない」ということです(無担保&保証人なしの融資の場合)。
ただし、リスケをすると追加融資はほぼ期待できなくなりますので、その点だけはご注意を。
リスケしたところで借金なくなるわけではありません。猶予期間中に今度の立て直しを図れるように心身を整えて準備しましょうということです。
「そんなの一時しのぎに過ぎない」という意見もありますが、自己破産をせずに再起するためには「一時しのぎですら必要」になります。
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もし”閉店(廃業)”しなければいけない状況でリスケをお願いする場合であっても、あくまで事業は今後も継続することを前提とした「移転」という形で相談する方がいいかも。
一般的に、開業融資は事業のため融資となるため、その事業がなくなった場合(廃業)は一括返済が求められるケースがあります。
私の場合、公庫から「閉店ではなく移転なんですね?」とやや念をおされた感じがありました。。
閉店(廃業)と言えば「この先どうするの?」「収入は?」「リスケしたところで返せるの?」となっちゃいますので…。
リスケの申し出は債務者から行う
例えば、事業資金が底をつき首が回らない状況になっても毎月の返済日はやってきます。現金がなければ返済できるわけもなく、返済日を過ぎて延滞してでもなんとかお金を調達して返済するケースも少なくはいはず。
しかし、当然ながら銀行や公庫からは振込催促の連絡がきます。
と言う具合に…。
毎月の返済が遅れている状況であった場合、経営が厳しくなっていることは容易に想像つくと思いますが、そんなことお構いなしに催促の電話が鳴り響きます。
私はこの状況が半年ほど続き、精神的にもボロボロに疲れ果てました(むしろ鬱状態におちいっていたと思います)。
当時は銀行と公庫の毎月の返済以外にも、クレジットカードの延滞と銀行系カードローンの返済があり、日々どこかしらからから返済振込の催促の電話がなる状況が続きました。
そのため、電話が鳴るという現象がトラウマとなり、今でも電話に出ることができません。。
どんなに返済が苦しい状況に陥っても返済日に振込が間に合わない月が続いても、銀行も公庫も返済催促の手を緩めてはくれません。
しかし、銀行側へリスケの相談をすると状況は一変しました!!
私の場合、すぐに返済計画の見直しをしていただき、リスケの相談をした当月からその後1年間の元本据え置きの調整をしてもらえました。
さらに、銀行の担当者から公庫の方にもリスケの事情を説明していただき、それぞれの返済金額を調整してくれました。
その節は、本当にありがとうございました。
カードローンは利用するあなたはもう手遅れ…
これまでの話を聞くと「借金しても大丈夫っぽい」と思うかもしれませんが、作ってはいけない借金もあります。
銀行系カードローン
※消費者金融のカードローンも当然ダメです。
こればかりは「銀行からの借金なので大丈夫」と思ってはいけません。銀行員に勧められたとしても絶対に利用してはいけません!!
銀行系カードローンを利用してはいけない理由
- 事業用途での利用は規約違反になる可能性がある。
- 金利が高い(15%)ため、仮にリスケできても利息払いで返済苦に陥る可能性あり(むしろ逆効果)。
自己破産リスクが急激に高まる!!
そもそも、銀行系カードローンでは、事業資金としての使用用途を禁止している場合があります。
これに違反して返済が困難になった場合は、そもそも規約違反を犯していたため、リスケが認められない可能性もあります。
また、使用用途は自由で事業資金として使ってOKの銀行系カードローンでも利息はめちゃめちゃ高いため、仮にリスケしてもらっても利息が膨らんでいくばかりで返済猶予をすればするほど返済総額は増え続けます。
こうなってしまえば、自己破産を覚悟しなくてはいけない状況になるでしょう…。
事業融資の借入は、銀行もしくは公庫で金利2%前後以下で借入することが鉄則です。
※万が一の場合に、あなたが生き残るための対策です。
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まとめ:カフェ経営に失敗して借金を背負っても悲観する必要はない
誤解を恐れずに言うと、挑戦する前から「借金ってやばいじゃん!!」と考えてしまう人は人生を面白くできないと思います。
これは、借金を気にするなっということではなく「リスクをとる覚悟があるのか」っと言う問題です。
挑戦にはリスクが付き物です。ノーリスクでリターンを求めようとしているのであれば、考え方を変えてみた方がいいかもしれません。
本記事のまとめ
- 挑戦すれば失敗のリスクは付き物。借金額だけ見て、その挑戦・事業の成果は評価・判断できない。
- 借金はなんとかなる!! リスケして再起するまでの時間稼ぎをしよう。
- カードローンを事業融資には絶対使うな!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私の経験が、何かに挑戦するあなたの励みになれれば幸いです。