楽天ゴールドカードの審査基準は、通常の楽天カードに比べてやや厳しい場合があります。特に収入や信用情報、既存の楽天カードの利用実績などが審査のポイントとなるため、それらの要素が影響している可能性があります。
クレジットカードの申込情報・審査落ちの情報は、信用情報に記録され、半年間残ります。この間にクレジットカードに申込みしても、審査に通ることは難しいでしょう。
本ページでは、楽天ゴールドカードの特徴と審査基準、さらに審査落ちする原因と対処法について解説します。
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楽天ゴールドカードの基本情報
項目 | 内容 |
年会費 | 2,200円(税込) |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
利用限度額 | 10万円~200万円(審査によってことなる) |
ポイント還元率 | 通常1.0%(楽天市場での利用は3%) |
空港ラウンジ利用 | 国内主要空港およびホノルル国際空港のラウンジ利用が無料 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険最高2,000万円(国内なし) |
追加カード | 家族カード(年会費550円/枚) ETCカード(年会費: 楽天ゴールドカード会員は無料) |
電子マネー機能 | 楽天Edy(オートチャージ可能) |
スマホ決済対応 | 楽天ペイ、Apple Pay、Google Pay |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
海外の国際空港はホノルル空港しか利用できませんが、国内の主要空港のラウンジは無料で利用できます。また、一般の楽天カードから楽天ゴールドカードに切り替えることで、利用限度額は最大200万円まで適用されます。
ぶっちゃけ、楽天プレミアムカードのようなアップグレード感はないものの、楽天ゴールドカードは頻繁に国内旅行する人にはおすすめのクレジットカードです。
楽天ゴールドカードの審査基準【厳しい?甘い?】
クレジットカードの審査基準は、基本的に公開されていません。
楽天ゴールドカードの審査基準についても、楽天カード株式会社から具体的な内容は公表されていないものの、一般的なクレジットカードの審査では、以下の要素が考慮されることが多いです。
- 申込時の年齢
- 安定収入の有無
- 勤務年数と雇用形態
- 居住状況
- 信用情報
楽天ゴールドカードの審査基準は、楽天カードに比べてやや厳しく、楽天プレミアムカードよりは比較的緩やかだと言えるでしょう。
①:申込時の年齢
楽天ゴールドカードの申込みは、満20歳以上であることが条件です。未成年の方は申請できませんのでご注意ください。
楽天ゴールドカードは、通常の楽天カードに比べて特典やサービスが充実しているため、申込者の年齢や収入の安定性がより厳しく審査されます。
楽天カードから楽天ゴールドカードへ切り替えを希望する際は、20歳以上になっていること、さらに現在の収入状況についても十分考慮する必要があります。以下で詳しく解説します。
②:安定収入の有無
一般的に、クレジットカードの審査において、安定した収入があるかどうかは重要な審査項目です。安定した収入とは、毎月のお給料を一定して得られている継続収入のことを指します。
そのため、アルバイトやパート勤務、派遣社員や契約社員でも、毎月安定した収入があれば、楽天ゴールドカードの審査に通る可能性があります。
また、楽天ゴールドカードは通常のカードよりもハイステータスなカードであるため、年収が一定以上であることが期待されます。
③:勤務年数と雇用形態
楽天ゴールドカードの審査では、申込時の勤務年数や雇用形態な重要なポイントです。勤務年数が長いほど、雇用が安定しているとみなされ、審査においてプラスとなります。
例)勤務年数が審査に与える影響
- 同会社には契約社員として3年以上勤務
→ 審査に有利 - 正社員として転職して勤務年数は1年未満
→ 審査に不利
雇用形態についても、正社員はもちろんのこと、契約社員や派遣社員、パートタイマーの方でも申込み可能です。ただし、雇用形態が非正規の場合、収入が安定していることがより重視されるため、比較的審査は厳しめとなります。
④:居住状況
意外かもしれませんが、クレジットカード申込時の居住状況も審査基準の1つとなっています。つまり、「持ち家」か「賃貸物件」かによって信用度が違ってきます。
例)居住状況が審査に与える影響
- 持ち家:長期間同じ場所に住んでいて生活基盤が安定していると評価されやすい
- 賃貸物件:居住歴が短期間の場合、生活基盤が不安定と評価される可能性あり
実際、多くの人が賃貸物件でもクレジットカードを利用することができています。そのため、実質的に審査への影響は限定的かもしれません。
ちなみに、自分名義ではない両親の実家(持ち家)に住んでいる場合、居住状況としての審査は一般的にプラスに評価される傾向があります。
⑤:信用情報
楽天カード株式会社は、以下の信用情報機関に加盟しており、カード審査時には申込者の信用情報(クレヒス:クレジットカードヒストリー)がチェックされます。
楽天カード株式会社が加盟する信用情報機関
楽天ゴールドカードの審査では、個人信用情報機関に照会して、これまでのクレジットカードの支払い状況や借入状況、延滞の有無などを確認します。
楽天ゴールドカードの切り替えに審査に落ちる原因とは?
楽天ゴールドカードの審査は比較的厳しい傾向があります。一般的に、年会費がかかるクレジットカードの審査は、慎重に行われると考えておいた方が良いでしょう。
もし楽天ゴールドカードへの切り替え審査に落ちた場合、以下のいずれかの原因が考えられます。
- 信用情報に問題あり
- 楽天カードの利用履歴が浅い
- 楽天カードのキャッシング残高がある
- 年収が低い・勤続年数が短い
- 複数カードを同時申込みしている
- 他社からの借入額が大きい
いはいえ、楽天プレミアムカードの審査基準よりかは緩めです。楽天プレミアムカードはさまざまな特典が付いたハイステータスカードなので、通常のクレジットカードに比べて審査は厳しめです。
①:信用情報に問題あり
信用情報には、これまでのクレジットカードやローンの契約内容、利用状況、返済履歴、滞納履歴などが記録されており、これらは信用情報機関によって管理されています。
楽天ゴールドカードの審査時に、信用情報に以下の内容が記録されている場合、審査に通らない原因となる可能性があるでしょう。
カード審査に影響する信用情報の例
- クレジットカードの滞納:たとえ1日の滞納でも過去の滞納履歴は信用情報に記録され、審査にマイナス影響を及ぼします。
- クレジットカードの会員資格取消:過去5年以内に他社クレカの会員資格取消されている場合、審査は極めて厳しい状況になります。
- 第三機関による代位弁済:過去に債権不履行になったことを示す、非常にネガティブな上昇として信用情報に記録されます。
- 任意整理や自己破産:債務整理の履歴は5年~10年間信用情報に残ります。この期間は、クレジットカードだけでなく、金融機関が提供するサービスを一切受けることがでいません。
楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替えを希望する際は、これまでの利用履歴を改善し、良好なクレジットヒストリーを維持することが重要です。
また、過去に楽天カードの利用限度額が減枠された履歴がある場合、切り替え時の審査に影響し、審査に落ちる可能性があるため、注意が必要です。
②:楽天カードの利用履歴が浅い
楽天ゴールドカードに切り替える際には、通常の楽天カードでの利用履歴も審査の判断材料となります。利用履歴が浅い場合、カード会社は利用者の返済能力や利用習慣を十分に把握できないため、カード発行リスクが高いとみなされる可能性があります。
なお、楽天カードは利用頻度が低いことで強制解約されるケースがあります。ただし、この場合は信用情報にマイナス情報として残らないため、楽天カードの再申し込みが可能です。
③:楽天カードのキャッシング残高がある
楽天ゴールドカードへの切り替えの際に、現在利用中の楽天カードでキャッシング枠に残高が残っている場合、審査にマイナスの影響を及ぼす可能性があるのでご注意ください。
キャッシング枠が審査に不利となるケース
- 残高が高額の場合:高額なキャッシング残高は、返済能力に疑問を持たれ、審査落ちのリスクが高まります。
- キャッシングの頻繁な利用:キャッシングを多用していると、借入依存と判断され、審査に不利となります。
- 利用返済の滞納:返済の遅れがある場合、審査が一層厳しくなります。
キャッシングの利用残高は借金と見なされるため、楽天ゴールドカードへの切り替え時には審査落ちの原因となる可能性があります。
また、楽天カードの分割払いの残高が残っている場合も同様に、審査にマイナス影響を及ぼします。さらに楽天カードのリボ払いもやばい借金なので、カード切り替えを希望する際は、これらの残高を一括返済しておきましょう。
④:年収が低い・勤続年数が短い
楽天ゴールドカードは、20歳以上で安定収入がある方であれば申込み可能です。そのため、安定したアルバイト収入、またはパート収入があれば入会可能です。
しかし、そもそもの年収が低くかったり、勤続年数が短い場合、返済能力が十分に評価されず、審査落ちする可能性があります。具体的には、以下の目安を参考にしてください。
カード審査時の年収・勤続年数の目安
- 年収:200~300万円前後
- 勤続年数:最低半年以上
とはいえ、必ずしも上記の年収・勤続年数をクリアしなければ審査に通らない、という訳ではありません。あくまでも審査項目の1つであり、たとえば、過去の楽天カード利用履歴が良好であれば審査に通る可能性は高いでしょう。
⑤:複数カードを同時申込みしている
クレジットカードの申込み履歴は信用情報に記録され、半年間残ります。そのため、過去半年間の間に複数社のクレジットカードを申込みしている場合、「申し込みブラック」と見なされ審査にマイナスの影響を与えることがあります。
これは、多重申込みをする人は返済困難に陥る可能性が高い、とクレジットカード会社が判断するためです。
時期に複数のクレジットカードを申し込むことは、資金繰りに問題がある、または借入れの必要性が高いと解釈され、結果的に審査に落ちる原因となるのでご注意ください。
※クレジットカードの申込は、半年に1回が推奨されています。
⑥:他社からの借入額が大きい
楽天ゴールドカードの切り替え申込みの際、他社からの借入(たとえば、消費者金融のカードローンや、クレジットカードのキャッシング・リボ払い残高)がある場合、審査において不利になります。
他社借入が多いと審査に不利になる理由
- 総量規制の影響:年収の1/3を超える借入がある場合、通常の審査には通過できません。
- 借入先が多い:複数のクレジットカードやローンを利用していると、返済負担が大きく、返済能力が低いと判断されます。
- 借入金額が高額:特に消費者金融やキャッシングでの多額の借入れは、将来的に自己破産リスクが高いと見なされることがあります。
実際、複数クレジットカードを契約して、各カードの分割払いやリボ払いを利用して、月々の返済をやり繰りしている多重債務者は少なくありません。
仮に、審査に通って楽天ゴールドカードが発行されたとしても、楽天カードが定期的に実施している途上与信によって、カードが強制解約されるケースもあります。楽天カードの強制解約は、金融事故として信用情報に記録され、クレジットカードを含む金融機関が提供するサービスを利用し難くなります(審査落ちのリスクが高まります)。
そのため、複数社から借金をしている状態で、カード利用枠欲しさに新しいクレジットカードに申込みすることは、避けた方がいいでしょう。
※信用情報をさらに悪化させる原因になる可能性があります。
楽天ゴールドカードの切り替え審査に落ちた時の対処法とは?
楽天ゴールドカードへの切り替え審査に申し込んだものの、残念ながら審査落ちしてしまった場合は、次の対処法をぜひ参考にしてください。
- 半年待って再申し込みする
- 楽天カードの利用実績を高める
- 楽天グループのサービスを利用する
これらの対処法を実践することで、再申し込み時の審査に通りやすくなる傾向があります。
①:半年待って再申し込みする
一般的に、クレジットカードの再申し込みは、審査落ちた直後ではなく、少なくとも半年間空けることが推奨されています。これは、短期間で複数の申請を行うと、信用リスクが高いと判断される可能性があるためです。
これは楽天ゴールドカードに限ったことではありません。たとえば、半年間に複数のクレジットカードを連続して申請し、審査に落ちた場合、その申請履歴が信用情報に「多重申込」として記録されます。この履歴が原因で、他のカードの審査にも通りにくくなることがあります。
楽天ゴールドカードに審査に落ちた場合、半年間の期間を空けることで、信用情報機関に記録されている審査結果がリセットされ、再度審査に通る可能性が高まります。
②:楽天カードの利用実績を高める
クレジットカード会社は、利用者の返済能力や信頼性を重視しています。そのため、楽天ゴールドカードへの切り替えを検討している場合、現在利用している楽天カードの実績を積み重ね、毎月の支払いを滞りなく行うことが重要です。
これにより、楽天会員としての信用度が向上し、次回審査時にプラスに評価される可能性があります。特に、長期間にわたり利用実績が良好であれば、ゴールドカードへの切り替え申請において有利になるでしょう。
③:楽天グループのサービスを利用する
楽天ゴールドカードの再審査に通るためには、楽天グループのサービスを積極的に活用し、楽天との信頼関係を深めることが効果的です。以下を参考にしてみてください。
楽天グループが提供する主なサービス
- 楽天市場:楽天カードを使うことでポイントが貯まりやすい、日本最大級のオンラインショッピングモール
- 楽天トラベル:国内外の宿泊施設や旅行プランを簡単に予約できる、楽天アカウントで利用可能なオンライン旅行サイト
- 楽天モバイル:楽天が提供する格安SIMサービス。月額980円から利用でき、コストパフォーマンスが抜群です
- 楽天デビットカード:楽天銀行の口座と連携して使える便利なデビットカードで、キャッシュレス生活に最適
- 楽天証券:株式、投資信託、NISAやiDeCoなど、幅広い金融商品を取り扱うオンライン証券会社
さらに、これらのサービスを活用することで、楽天市場でのポイント還元率もアップします。
たとえば、通常1%の還元率である楽天カードも、楽天モバイルや楽天トラベルなどを併用することで、ポイント還元率が大幅に上昇するなどのメリットもあります。
楽天ゴールドカードの審査落ちに関するよくある質問
楽天カード(一般)の審査に落ちた場合、一般的には以下のような理由が考えられます。
・安定収入・継続勤務年数が少ない
・信用情報に問題あり
・申込情報の誤入力・虚偽申請
これらの原因は楽天カードに限ることではありません。たとえば、エポスカードの審査落ちの原因も、楽天カードと同じ審査基準と考えられます。
楽天カードの審査に落ちた場合でも、状況を改善することで再申請のチャンスはあります。審査落ちから最低でも6ヶ月以上待ってから再申し込みをするのが一般的です。
詳しくは、楽天カードの審査落ち後、すぐの再申込みは信用情報に悪影響?のページをご参照ください。
楽天ゴールドカードは20歳以上で申込み可能です。ただし、審査に通るかは以下の審査基準をクリアする必要があります。
・安定収入の有無
・勤務年数と雇用形態
・居住状況
・信用情報
通常の楽天カードと比べて、ゴールドカードは収入や信用情報においてより厳しい審査基準が設けられています。安定した収入があることや、楽天カードを利用して良好な支払い実績を持っていることが審査に有利に働くでしょう。
楽天ゴールドカードの審査時間は通常、申し込みから1~2営業日程度です。審査結果はメールで通知されますが、場合によっては確認事項があり、審査が数日かかることもあります。審査に通過した場合、カードの発行と郵送にはさらに1週間ほどかかることがあります。
楽天カードの審査において、必ずしも在籍確認が行われるわけではありません。しかし、申請内容に不備や疑問点があった場合、勤務先に在籍確認の電話がかかってくる可能性があります。通常は簡単な確認のため、申請者本人が出る必要はありませんし、楽天カードの名を出さずに行われます。
楽天ゴールドカード切り替え審査落ちのまとめ
楽天ゴールドカードの審査基準は、通常の楽天カードに比べて厳しく設定されているため、切り替え審査で落ちるケースも珍しくありません。
たとえば、現在クレジットカードを利用中であっても、以下の条件に該当する場合、楽天ゴールドカードの審査に落ちる可能性があります。
楽天ゴールドカード審査落ちの原因
- 信用情報に問題あり
- 楽天カードの利用履歴が浅い
- 楽天カードのキャッシング残高がある
- 年収が低い・勤続年数が短い
- 複数カードを同時申込みしている
- 他社からの借入額が大きい
審査に落ちた原因を改善すれば、次回の申請時に有利になる可能性があります。
ただし、審査落ちの履歴は信用情報に半年間残ります。そのため、再度申し込む際は、少なくとも半年以上の期間を空けることをお忘れなく!