たとえば、三井住友カードの支払いを2ヵ月以上延滞すると、自動的にブラックリストに登録されます。なお、ブラックリストに登録される際、延滞額は関係なく、延滞期間のみで判断されます。
長期延滞の他にも、保険会社による代位弁済が実施された場合、さらに債務整理の手続きを行った場合も重大な金融事故としてブラックリストに登録されます。
なお、ブラックリストとは、信用情報機関が管理する私たちの信用情報に「異動」と呼ばれるマイナス情報が記録されて状態のことを意味します。つまり、「ブラックリスト」=「異動」ということです。
本ページでは「三井住友カードが原因でブラックリストに載る原因」と「ブラックリスト登録のリスク」について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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三井住友カード利用者要注意!ブラックリストに載る3つのNG行為
ブラックリストとは、私たちの信用情報に「異動」というマイナス情報が登録された状態を指します。
※ブラックリストと呼ばれる物理的なリストが存在するわけではありません。
具体的には、以下のような重大な金融トラブルが発生した際に、その情報が信用情報機関に「異動情報」として記録されます
- 2ヵ月以上の長期延滞
- 代位弁済
- 債務整理
それぞれのNG行為をチェックしてみましょう。
①:2ヵ月以上の長期延滞
三井住友カードの毎月の請求額を2ヵ月以上延滞した場合、長期延滞の情報が信用情報に記録され、いわゆる「ブラックリスト」に載る状態となります。
信用情報は、三井住友カード以外のカード会社や金融機関も参照することができ、新規のカード作成やローン申し込みに影響を与えます。
なお、“2ヵ月未満の延滞であればOK”という訳ではありません。
2ヵ月未満の延滞であれば、ブラックリストに載ることはありませんが、信用情報には延滞の履歴として記録されます。つまり、信用情報がキズ付くことには変わりなく、他社との契約や審査にマイナスの影響を及ぼします。
なお、三井住友カードを延滞すると、支払い催促の電話(03-6631-1511)がかかってきます。この電話は無視NG。延滞を放置せず、適切かつ迅速に対処することで、ブラックリスト登録を避けることができるはずです。
②:代位弁済
代位弁済や債権譲渡は、利用者が請求額の支払い義務を果たせない場合に発生する措置であり、重大な金融事故として取り扱われます。もちろん、信用情報には「ブラックリスト」として記録されます。
代位弁済とは?
クレジットカード会社の請求額の支払いを長期間滞った場合に、各カード会社が提携する保証会社が請求額の立て替えを行う手続きです。その後は、保証会社に債権(支払いを請求する権利)が譲渡され、カード会社に代わって取立て請求を行います。
なお、代位弁済後は、事務手続き手数料やその他費用を追加請求される可能性があり、最終的な返済負担が増す可能性があることにご注意ください。
つまり、代位弁済によってブラックリストに載るだけでなく、実質的な返済負担も増え、事態はますます深刻化します。
もし保証会社からの取立てにも応じない(無視し続けた)場合、最終的に裁判に発展し、裁判所経由で一括払いが命じられたり、財産差押えが強制執行されることになるのでご注意ください。
③:債務整理
債務整理(さいむせいり)とは、三井住友カードなどのカード返済が困難になった場合に、借金を減額または免除(全額免責)するための法的な手続きです。
主に、以下の3つの手続きが利用されています。
債務整理の種類と特徴
- 任意整理:債権者と直接交渉し、利息カットや返済期間の延長などに合意する手続き。裁判所を介さずに返済計画を柔軟に変更可能。
- 個人再生:裁判所を通じて借金を大幅に減額(通常5分の1程度)し、3〜5年の分割返済で支払う手続き。
- 自己破産:借金の全額が免除される手続き。借金の返済義務が完全になくなります。
これらの手続きは借金を減額/免除できるメリットがある一方、ブラックリストに登録されるなどのデメリットを伴います。
通常、債務整理は弁護士や司法書士に立てて手続きが行われます。そのため、法的な問題に詳しくなくても、弁護士に依頼すれば手続きを行うことが可能です。
ただし、債務整理を行う際は、慎重な判断が必要になります。そのため、まずは弁護士法人が提供している無料のWeb診断サービス「借金減額診断」を利用してみてください。あなたの借金がどれくらい減額できるか事前にチェックすることができます。
詳しい使い方は、借金減額診断の使い方・流れをスクショ付きで解説のページを参考にしてみてください。
ブラックリストに影響しない延滞例
ブラックリストに載るNG行為の1つに「長期延滞」があります。しかし、次の支払いは2ヵ月以上の長期延滞が発生してもブラックリストに載ることはありません。
ブラックリストと無関係の長期延滞例
- 電気代や水道代などの公共料金の支払い
- 住民税や健康保険料などの税金の支払い
信用情報機関(CICやJICCなど)が管理する信用情報は、主にクレジットカードやローンといった金融取引に関連するものが対象です。公共料金や税金の支払いは、これらの金融取引には含まれないため、2ヵ月を超える長期延滞が発生してもブラックリストに登録されることはありません。
ただし、税金の滞納は、たとえ債務整理をしたとしても減額や免除の対象にはならないことに注意が必要です。
そのため、もしクレジットカードや消費者金融カードローンの借金とは別に、住民税や健康保険料の滞納がある場合、税金関係の支払いを優先した方がよいでしょう。
三井住友カードが原因でブラックリストに載るリスクとは?
ブラックリストを伴う信用情報に重大な金融事故が記録されると、私たちの生活に様々な影響が及ぶ可能性があります。主な影響やリスクについて、具体的に見ていきましょう
- 新規クレジットカードが作れない
- 既存クレジットカードが強制解約される
- 各種ローンが組めない
- スマホ機種代に分割払いができない
- 賃貸物件の契約ができない
たとえば、三井住友カードの超延滞が原因でブラックリストに登録された場合、5年間は上記のリスクが私生活にも影響する恐れがあるでしょう。
①:新規クレジットカードが作れない
三井住友カードが原因でブラックリストに載った場合、新規クレジットカードが作れなくなります。たとえば、入会審査が緩いと言われる楽天カードの審査落ちの原因にもなるでしょう。
ちなみに、長期滞納が原因でブラックリストに登録されている場合、消費者金融のアコムが発行するACマスターカードではれば、入会できる可能性があります。
ただし、ACマスターカードはリボ払い専用のやばいクレジットカードであることに注意し、申込ミスる際は慎重にご検討ください。
②:既存クレジットカードが強制解約される
三井住友カードの返済トラブルが原因でブラックリストになった場合、三井住友カードが強制解約されることは避けられません。
この時、すでに他社のクレジットカードを契約している場合、そのカードも連鎖的に強制解約される可能性があります。これは、各カード会社が定期的に実施している途上与信によるものです。
途上与信とは?
クレジットカード会社がカードの契約期間中に利用者の信用状況を確認するために実施する“抜き打ち審査”です。利用者の収入や返済履歴、他社での借入状況などが変化していないかがチェックされます。
つまり、複数枚のクレジットカードを契約している状態で、1枚のクレジットカードが強制解約された場合、その後数ヶ月以内にすべてのクレジットカードの会員資格が取消しされるでしょう。
③:各種ローンが組めない
三井住友カードの長期延滞が原因で、代位弁済が行われた、または債務整理をした履歴が信用情報に記録されている場合、金融機関が提供する一切のローンを利用できなくなります。
利用できなくなるローン例
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- カードローン
金融機関は、融資の審査時に必ず信用情報をチェックするため、ブラックリスト登録があると、ほぼ確実に審査に通らなくなります。これは、将来の重要な資金計画に大きな影響を与える可能性があるので覚えておいた方が良いでしょう。
ただし、三井住友カードの長期滞納が原因でブラックリストに登録されている(代位弁済、債務整理の履歴はない)場合は、住宅ローンや教育ローンの審査に通る可能性はあります。※ただし、自動車ローンやカードローンの審査は厳しいでしょう。
④:スマホ機種代に分割払いができない
新しい通信キャリアを契約する際やスマートフォンの機種変更時に、新しいスマホ機種の本体価格を分割払いにし、毎月の通信料に加えて支払う方法は一般的ですよね。
ただし、スマホ機種の分割払いには審査があります。
そのため、信用情報にブラックリストの記録が残っている場合、スマホ機種の分割払いができずに、一括払いを余儀なくする可能性があります。つまり、“分割払いの審査に落ちた”ということ。
最近のスマートフォンは高性能化とともに販売料金が高額になり、10万円を超えるスマホ機種も珍しくないため、大きな負担になることは覚悟した方が良いでしょう。
⑤:賃貸物件の契約ができない
最近の賃貸物件は、契約時に保険会社への加入が義務付けられているケースがほとんどです。これは、賃料の延滞などから家主を守るための保険制度です。
特に、大手不動産会社や高級物件の場合、厳密な審査が行われるため、住居の選択肢が大きく制限される可能性があるのでご注意ください。
三井住友カードのブラックリスト情報の保存期間は?
三井住友カードは、以下の信用情報機関に加盟しており、それぞれの機関が定める期間中、ブラックリスト情報が保存されます。
ブラックリストの保存期間を以下の表にまとめていますのでご確認ください。
事故内容 | 株式会社シー・アイ・シー (CIC) | 株式会社日本信用情報機構 (JICC) | 全国銀行個人信用情報センター (KSC) |
長期滞納 (2ヵ月超~) | 契約期間中および契約 終了後5年以内 | 延滞継続中および契約 終了後5年以内 | 契約期間中および契約 終了日から5年以内 |
代位弁済 | |||
任意整理 | 登録なし | ||
自己破産 | 破産手続開始決定日 から10年以内 | ||
個人再生 | 登録なし | 個人再生手続開始決定日 から10年以内 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
上記のとおり、ブラックリストの保存期間は信用情報を管理するそれぞれの機関、そして事故内容によって異なります。
たとえば、三井住友カードの長期滞納でブラックリストに載った場合、その情報は5年間保存され、この間は信用情報の審査を必要とする金融サービスを受けられない可能性があります。
まとめ:三井住友カードの長期滞納はブラックリストのリスクあり!
ブラックリストとは、私たちの信用情報に「異動」というネガティブな情報が登録された状態であり、日常生活にも影響を及ぼす可能性がある重大な金融事故です。
三井住友カードの支払い遅れが原因でブラックリストに載る可能性があります。長期延滞を含む以下の金融事故が発生した場合、信用情報に異動が記録され、その後5年間にわたって記録が保存されるのでご注意ください。
ブラックリストの載るNG行為
- 2ヵ月以上の長期延滞
- 代位弁済
- 債務整理
特に、三井住友カードのリボ払い(マイペイすリボ)を利用している場合は、長期延滞の原因になりかねません。気付かないうちにリボ払い残高が膨らみ、カード破産に陥るリスクが高まるのでご注意ください。
これは、三井住友カードだけではなく、クレジットカード全般に言えることです。たとえば、楽天カードの利用が原因でブラックリストに登録されるケースもあります。
なお、信用情報に異動が記録され、ブラックリストになったとしても、信用情報機関から何かしらの通知が届くことはありません。そのため、自分では気づかないうちにブラックリストに登録されているケースも少なくないでしょう。
複数のクレジットカードやアイフルなどのカードローンを利用中の方で、毎月の支払いが延滞気味の場合は要注意。エポスカードや楽天カードのリボ払いをご利用中の方もご注意ください。